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2019 / 06
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レオンスカヤ
【Teldec 450998414】
ショスタコーヴィチ ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57
ボロディン四重奏団
エリザベス・レオンスカヤ(ピアノ)

ライヴ・イマジン43のトリはピアノ五重奏曲です。
この曲は初演当時から絶賛を浴びたこと、
翌年の第一回スターリン賞を受賞したことでもその素晴らしさを
窺い知ることができます。すでに交響曲も第5番までを完成し
作曲技法、個性も際立ったものになっており、透徹した美の極致は
その作曲された時の背景はどこかに行ってしまいます。
多くの演奏を聴いてみましたがレオンスカヤのピアノと
ボロディン四重奏団のこの演奏に曲の理想を感じます。
ルバートや間をとる事を最小限に抑えた自然体のピアニズムと
コペルマンのファースト・ヴァイオリンから滴り落ちるリリシズムに
忘我の境地へ誘われました。



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マリアジョナス
【SONY CLASSICAL 88985391782】
伝説のマリラ・ヨナス 録音全集
ショパン マズルカ、ノクターン シューマン 子供の情景 ほか
マリラ・ヨナス(ピアノ)

1911年ワルシャワに生まれ、戦争に音楽どころか生きることすら
困難に直面したピアニスト。波乱に満ちた人生はあまりにも
過酷で50歳を待たずに彼女から生を奪ってしまいました。
この人の録音は晩年の米コロムビアにわずかに遺され、
レコードは中古市場で驚くほどの高値で取引されている
とのことでしたが、その一部が英PearlからCDが出されおり、
これとても幻となりほとんど耳にする機会がないまま時が過ぎて
ゆきました。それがなんとSONY CLASSICALから限定ながら
全録音がリリースされました!これをどれほど待ち望んだことか。
マズルカ・絶品です。どこか物悲し気な雰囲気が満ちた演奏ですが、
耳は完全に張り付いてしまいます。さらに遺作のノクターンからは
慟哭さえもきこえそう。ショパンの音楽にこれほどのものが
詰まっていたとは!テレサ・カニョーラ以後の最高の
女性ピアニストとか、評論家の言葉を借りることもなく、
同じころに活躍し、短い生涯を閉じたリパッティに
比肩する実力のピアニストここにあり!


後宮からの逃走
【DECCA 417 402-2】
モーツアルト『後宮からの逃走』
エディタ・グルベローヴァ(コンスタンツェ),
キャスリーン・バトル(ブロンデ), エスタ・ヴィンベルイ(ベルモンテ),
ハインツ・ツェドニク(ペドリロ), マルッティ・タルヴェラ(オスミン)、他
ウィーン・フィルハーモニカ―/ゲオルク・ショルティ指揮

オペラを採り上げるのはこのブログでは初めてのことです。
「後宮からの逃走」は序曲のピアノ編曲がモーツァルト自身の
手でなされていて、その楽譜を以前採り上げています。
このわくわくするような序曲が大好きでいつか演奏したいものです。
もちろんこの録音はオリジナルでやっているものですが、
ショルティの胸のすくようなメリハリの効いた指揮は大いに
楽しめます。このモーツァルトの演奏は古楽系のアプローチに
先鞭をつけたような、という表現が当たっているかもしれません。
カラヤンのやったようなレガート主体とは正反対で現代を
先取りしています。歌手の良し悪しはほとんど専門外ながら、
素直に楽しむことの出来ます。そしてフィナーレの音楽の
見事さはどうでしょう!!モーツァルトの音楽の凄さを
改めて感じることが出来ました。
(特別寄稿 JN)



25番
【Stradivarius STR10005】
モーツァルト ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K503
ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K219

ディノ・チアーニ(ピアノ) ジョン・バルビローリ指揮 
ナポリRAI管弦楽団

ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン) 
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮 レニングラードフィルハーモニー


25番を聴きたくて入手してみたCDでしたが、
あまり上手なオケでもないし、あららら、バルビローリって
こんな指揮者だったっけ?録音も素人っぽい感じ。
ところがそのお目当てが終わったあと、緊張の糸がピンと
はりつめたトゥッティに続くヴァイオリンの王様の完璧な演奏。
これがオイストラフでした。ハイフェッツと比肩されるひとといえば
この人しかいませんね。正直なところどこか苦手意識があって
これまではあまりたくさんを聴いていない人でもありました。
ムラヴィンスキーも立派すぎて敬遠気味の人。
でもこれだけ立派な演奏をされたら何も言うことはありません。
これはウィーンでのライヴでした。




カティア
【SONY 19075841202】
シューベルト ピアノソナタ 変ロ長調 D960
4つの即興曲 D899
セレナーデ(リスト編曲)

カティア・ブニアティシュヴィリ(ピアノ)


ほとんど比較対象がないほどのレヴェル。
これがトッププレイヤーの今の姿。
カティアはその容姿がかえってお堅いファンからは
際物、色物という見方をされてしまうかも、という心配さえ
してしまいますが、その音楽は本物。
シューベルト晩年の大ソナタ、なかなかCDを聴き通すのは
しんどいものだけど何と二回も聴いてしまいました。
歌、内声、バスをそれぞれ違った音色で表現すると同時に
強烈なフォルテと感じ入ったピアニシモの対比はこの曲が
持っていた奥深さをこれ以上ないほどに伝えてくれます。
アンコールとして追加されたセレナーデにも同じ手法が
あるものの、リストの編曲はこう弾くのよ、という声が
聞こえてきそうなほど。昨年はここにあるソナタを持って
来日の予定だったが体調不良でキャンセルとなったのは
返す返すも残念なことでした。
ピアノ録音のおそらくトップ10に入る名演です。



yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
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