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2020 / 08
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スパヌンゲン
【EMI 7243 5 57798 2 3】
サン=サーンス 動物の謝肉祭、幻想曲Op.124
フランセ ディヴェルスマン
ソーゲ 伝説曲
ミヨー スカラムッシュ

ラルス・フォークト(ピアノ)
クリスチャン・テツラフ(ヴァイオリン)
グスタフ・リヴィニウス(チェロ)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)他


スパヌンゲン ハイムバッハ室内音楽祭の一連の録音の一つ。
久しぶりに引っ張り出してみると、今は時めくイザベル・ファウストが
「動物の謝肉祭」に参加している!2003年の録音なので17年前。
若きファウストがこんなところにいたなんて。
フォークトが超一流のピアニストであり、室内楽奏者であることは
他言無用ながら、それにしてもこの「謝肉祭」はすごいの一言です
。アンサンブルの妙味をいたるところに味付けしながら、
圧倒的な2台ピアノがグイグイと音楽を引っ張っていく様は
思わず引き込まれました。フォークトはやはり目を離せない存在
ということを改めて感じました。



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コレスニコフ
【Hyperion CDA68028】
チャイコフスキー:
・四季 Op.37b
・6つの小品 Op.19
パヴェル・コレスニコフ(ピアノ)


ハイペリオンが次々とリリースしているピアニスト。
ロシアの伝統的なピアニズムを身にまとい、お得意(?)の
チャイコフスキーを披露しています。
これだけでこの人を評価するわけにはいきませんが、
自然な表現を基調に十分な表現力も持っているし、スケールの
大きな演奏です。Op.19の最終曲、自作の主題による変奏曲には
圧倒されました。

現在はイギリスを拠点に活動し、2014年~2016年のBBCの
「新世代アーティスト・スキーム」にも選ばれた世界が注目する逸材で
日本では2018年1月には初リサイタルも成功。
2019年6月にもヤマハホールとサントリーホール
チェンバーミュージック・ガーデンに出演しました。
これから王道プログラムに進むのかどうか、
今後の活躍に目が離せません。




カルテットパーティ
【タワーレコード・ヴィンテージコレクション PROC-1401】
「モーツァルトのカルテット・パーティ」
モーツァルト: 弦楽四重奏曲 第3番 ト長調 K156
ハイドン: 弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 作品1 の3
ディッタースドルフ: 弦楽四重奏曲 第5番 変ホ長調
ヴァンハル: 弦楽四重奏曲 ヘ長調

ヴェラー弦楽四重奏団


マイケル・ケリーというアイルランド出身のテナー歌手の「回想録」に
スティーヴン・ストラースの企画で催されたカルテット・パーティ
について書いてあります。そこではモーツアルトのことを
「無駄に見えるほど細くて量の多い髪をもつとても痩せた
薄っぺらな小男。」と描写しています。
そして「彼の家では心から歓迎してくれたし、優しいおもてなしで
多くの時間を過ごし、ビリヤードに興じました」とあります。
当時モーツァルト、28歳。

このカルテット・パーティでは上記4人が集い、それぞれの
作曲した曲が演奏されたそうです。ファーストにハイドンが座り、
ヴィオラにモーツァルトがいるという眩暈のするようなメンバーです。
曲はここにあるK516ではなくハイドンセットのなかのどれかでは
とされていますが、そんなことより企画の粋なこと!
プロデューサーは後にフィリップスに移り
内田光子の録音などをてがけた名プロデューサー、リック・スミスです。
(文責 J.N)



ドビュッシー3つのソナタ
【Harmonia Mundi HMM902303】
ドビュッシー:
 ・ヴァイオリン・ソナタ ト短調
  イザベル・ファウスト(ヴァイオリン) 
  アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)

 ・英雄の子守歌、アルバムのページ(負傷者の服のための小品)、
 エレジー他
  タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
 
 ・フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ ヘ長調
  マガリ・モニエ(フルート)アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ)
  グザヴィエ・ド・メストレ(ハープ)
 
 ・チェロ・ソナタ ニ短調
  ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ)


イザベル・ファウストが絡んだセッションで
その期待を裏切られることはありません。
現代最高といっていい極めて上質な室内楽のアルバムが
登場しました。ドビュッシーの没後100年の企画は
このメンバーの集結を実現しました。
いつも思うことながらここまで研ぎ澄まされ、無駄なものはすべて
取り去って残ったのは音楽そのもの、という演奏はそうはありません。
むしろセッション録音という録り直しが効く状況が
この上質なアルバムをリリースできた要因かもしれません。
ファウストがはいっていないフルート・ヴィオラ・ハープのための
ソナタの各楽器のインタープレイの見事さに思わず唸ってしまったし、
メルニコフではなくぺリアネスと組んだケラスのチェロ・ソナタも
以前、アレクサンドル・タローと組んだ演奏に比べて
深みを増しています。
好きではない言葉ですが決定盤、間違いなく。
【特別寄稿J.N】


アムラン
【Hyperion CDA66756】
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番~第1楽章(アルカン編)
ショパン ピアノ協奏曲第1番~第2楽章(バラキエフ編)
アルカン 三つの大練習曲 Op.76
ブゾーニ ソナチネ第6番 ビゼーのカルメンによる幻想曲 BV284

マーク=アンドレ アムラン(ピアノ)


ピアニストはここまでしなければいけないのか、とまで
思わせてくれる録音です。しかもライヴ!!
オソロシイほどのヴィルティオージシティがずらりと。
これらの曲を聴いていて感じることのひとつは無感動。
ここまでくるとほとんど病気の世界ではないでしょうか。
弾いたらエライ、なんてことは絶対にないし。
もう一つはリストの同じような技巧作品がいかによくできているか
を改めて思うこと。思わぬところでリストを再評価してしまいます。
アムランのピアノの凄さはやはりそのテクニックに違いないものの、
逆にそれ一本では人を感動させることが難しいことも実感しました。
これらの曲にやはり蒸留水のような味わいでは、
それを美味しいとはだれも言ってくれないのかもしれません。




yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
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