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2019 / 08
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タコのライトミュージック
【SONY SICC1939】
アンドレ・コステラネッツ プレイズ 
ライト・ミュージック・オブ・ショスタコーヴィチ

バレエ組曲、馬あぶ組曲、黄金時代などより
ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 Op.35

アンドレ・コステラネッツ指揮 彼の楽団
アンドレ・プレヴィン(ピアノ)
レナード・バーンスタイン指揮 
ニューヨーク・フィルハーモニック


コステラネッツはアメリカでかなり成功した指揮者で
彼のオーケストラの主体がどこの楽団の物かはわからないが、
高水準で、特に金管楽器の実力は相当なもの。
この楽団を率いていわゆるライト・クラシックという路線を
掘り起こした一人、と言ってもいい。
その線上にこのショスタコがあって、この多重人格の作曲家の
もう一つの顔をこれほど明快に描いた演奏はそうはありません。
一方でもっとポップなパーシー・フェース楽団、
古くはグレン・ミラー楽団もあったしどれもが楽しく
これぞアメリカ文化と振り返ることもできます。
我が国ではクラシック音楽にいびつなステータスを与えていたため
ほとんど無視され続けましたが、生き生きとした響きと
心の琴線のくすぐり方は音楽共通の表現だし、
日本の音楽家たちに不足しているものの一つだと思います。

(特別寄稿 J.N)



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ハルサイ
【SONY 88883707472】
ストラヴィンスキー 「春の祭典」
レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック

「春の祭典」、この曲が初演されたのが1913年。106年前のことです。
100年以上も熟成されたものを現代と言っていいのかわかりませんが、
現代の古典と呼ぶのが嵌っています。
さて、ハルサイの俗称で親しまれているこの曲は最初4手の
ピアノ用に書かれたものもあり、最近ではよく演奏されます。
ライヴ・イマジンでも2014年に4手版を演奏しました。
CDの世界では、さすがに大物が並んでいて、
アシュケナージ&ガヴリーロフのスペシャルなものも。
ここではオーケストラのものを聴いてみました。
若きバーンスタインとイゴールが一緒に写った写真や
当時のホテルのボールルームでの録音風景なども
このCDの中にはあります。まだ1960年になる前のもですから
50年以上たっているにもかかわらずストレートで
エネルギッシュな指揮とともにとても新鮮な音が
録音、記録されました。とても魅力的なものです。
さて、「ハルサイ」はペトルーシュカの成功に気を良くした
ディアギレフがイゴールに依頼して生まれたものですが、
初演の時の大混乱ぶり、あのフォーレがいすにのぼって
ピューピュー口笛を鳴らしていたとか、今は昔という語り出しが
ぴったりとはまります。音楽史上大変なスキャンダルだった
わけですが、今やしっかりと「定番」として根を下ろしたこの曲、
やるほうも聴くほうも手に汗握る大変なものであることは
今は昔も変わりありません。



たこ
【Olympia OCD196】

ショスタコーヴィチ 「室内交響曲 ハ短調」 Op.110a
チャイコフスキー 弦楽セレナーデ ハ長調 Op.48

ソヴィエト亡命者オーケストラ ラザール・ゴスマン指揮


この演奏は工藤庸介さんの労作、「ショスタコーヴィチ全作品解説」
(東洋書店)で知って早速入手したものです。
まず、演奏団体の名前からしてすごい。
ソヴィエト亡命者オーケストラ!もともとゴスマンは
レニングラード室内管弦楽団のリーダーだった経歴がありますが、
演奏しているメンバーは、ソヴィエトからアメリカに亡命した人たち。
録音された1986年前後といえばペレストロイカが始まり、
ソヴィエト連邦の崩壊の兆しが見え隠れした時期です。
音楽家が祖国を捨て亡命しなければならない状況と、
その後彼らにどのような運命が待ち受けていたことか。
そしてヴァイオリンという小さな木の箱だけが彼らの命をつなぐ。
想像を絶するものがあったに違いありません。
そんな中、13名の奏者たちは寄り添い、レコーディングを
しました。そして選ばれたのはショスタコーヴィチ!
なんという腕達者で、そして素晴らしい合奏能力でしょう!
工藤さんも絶賛したこの演奏者たちにしてこの曲あり、
とも言うべきもの。バルシャイの定番演奏が
とても平板に聞こえました。
(特別寄稿:JN)



レオンスカヤ
【Teldec 450998414】
ショスタコーヴィチ ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57
ボロディン四重奏団
エリザベス・レオンスカヤ(ピアノ)

ライヴ・イマジン43のトリはピアノ五重奏曲です。
この曲は初演当時から絶賛を浴びたこと、
翌年の第一回スターリン賞を受賞したことでもその素晴らしさを
窺い知ることができます。すでに交響曲も第5番までを完成し
作曲技法、個性も際立ったものになっており、透徹した美の極致は
その作曲された時の背景はどこかに行ってしまいます。
多くの演奏を聴いてみましたがレオンスカヤのピアノと
ボロディン四重奏団のこの演奏に曲の理想を感じます。
ルバートや間をとる事を最小限に抑えた自然体のピアニズムと
コペルマンのファースト・ヴァイオリンから滴り落ちるリリシズムに
忘我の境地へ誘われました。



マリアジョナス
【SONY CLASSICAL 88985391782】
伝説のマリラ・ヨナス 録音全集
ショパン マズルカ、ノクターン シューマン 子供の情景 ほか
マリラ・ヨナス(ピアノ)

1911年ワルシャワに生まれ、戦争に音楽どころか生きることすら
困難に直面したピアニスト。波乱に満ちた人生はあまりにも
過酷で50歳を待たずに彼女から生を奪ってしまいました。
この人の録音は晩年の米コロムビアにわずかに遺され、
レコードは中古市場で驚くほどの高値で取引されている
とのことでしたが、その一部が英PearlからCDが出されおり、
これとても幻となりほとんど耳にする機会がないまま時が過ぎて
ゆきました。それがなんとSONY CLASSICALから限定ながら
全録音がリリースされました!これをどれほど待ち望んだことか。
マズルカ・絶品です。どこか物悲し気な雰囲気が満ちた演奏ですが、
耳は完全に張り付いてしまいます。さらに遺作のノクターンからは
慟哭さえもきこえそう。ショパンの音楽にこれほどのものが
詰まっていたとは!テレサ・カニョーラ以後の最高の
女性ピアニストとか、評論家の言葉を借りることもなく、
同じころに活躍し、短い生涯を閉じたリパッティに
比肩する実力のピアニストここにあり!


yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。