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2011 / 03
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パリ左岸のピアノ工房
T.E. カーハート (著), 村松 潔 (翻訳)
新潮クレスト・ブックス


この本に出会ったのは2004年。私の音楽観を大きく変えた本です。
パリの裏通りにあるピアノ工房の職人とアメリカ人の
ピアノにまつわる交流のお話です。
ゆっくりと流れる日常の中で、音楽が、そしてピアノが、生活の一部として
自然に人々に溶け込んでいる様子に心打たれました。
今日のように音楽が装飾品に、そして競争の道具になって
しまっている中で、「そう、やはり音楽は本来こうあるべきだ!」と。
シュティングル、ザウター、ガヴォー、ファッツィオーリ・・
耳に馴染みの無いピアノの名前も、その多様な世界に想いを馳せ、
心豊かな世界に誘ってくれる呪文のように響きました。

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思い出を並べるというより、過去の活動をお伝えすることで
「イマジン」を知って頂けたら、とアーカイヴを書きます。
ブラームスマチネ
アーカイヴ1 2003年11月 ブラームス・マチネ(荻窪・かん芸館)
初めてのコンサート会場は、50人ほどの小さなサロン。
ここには、フランスのプレイエル社製のピアノがありました。
ショパンが生涯愛用し、コルトーが日本公演で使用したことで
知られます。歌うような美しい響きと、朗々と鳴り渡るパワーを
兼ね備えていました。チェロソナタ第2番op.99、
ヴァイオリンソナタ第2番Op.100と連番で並べたら
次はOp.101のピアノトリオ第3番か?と思いましたが、
やはり名曲中の名曲、第1番を選曲。
これはブラームス20歳の時の作品Op.8ですが、
38年後に書き改めて傑作として生まれ変わりました。
初めての演奏会にブラームス3曲って・・
と今更ながらに驚く「大胆さ」は
「怖いもの知らず」っていう事だったかも。


ルービンシュタイン
【Atrata ALT1021】
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
ヴィトルド・ロヴィツキ(指揮) 
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
1960年2月22日ワルシャワ、
ナショナル・フィルハーモニック・ホール・ライヴ


先のコルトーのアダージョ(ラルゲット)にむせび泣いたあとでは
少々分が悪いかもしれませんが、このルービンシュタインの2番も
特別な演奏です。第6回のショパンコンクール(ポリーニが優勝)の最中、
おりしもショパン生誕150周年の誕生日の演奏会。
ショパンといえばルービンシュタイン、ただ正直なところ録音で聴く
ルービンシュタインにはあまり魅力を感じていませんでした。
事実、この曲にはとりすましたスタジオ録音もあるわけですが、
このライヴからは戦後初めて故国ポーランドの土を踏んだ
ルービンシュタインの想いがダイレクトに伝わってきます。
オケは盛大にそして粗雑に土臭さをまき散らしますが、
一緒に燃え上がっています。ミューズが舞い降りたようなコルトーは、
とてもまねしようと思ってもできないけれど、
私もこんなふうに弾けたらなあ・・。

ユジャ・ワン
【DG 4779308 】
ユジャ・ワン(ピアノ)
クラウディオ・アバド(指揮)マーラー室内管弦楽団


先日ユジャのコンサートを聴きに行きました。
10年に一度どころか、100年に一度の天才を観て、聴いて、
思い出すといまだ興奮が冷めやりません。
ホロヴィッツが彼女のカルメンを聴いたら何というでしょう?
そして会場で飛ぶように売れていたのがこのCDでした。
ラフマニノフの第二協奏曲がなんとチャーミングに響くのだろう?
息の長い自然なフレージング、完璧にドライブされた最強音、
ささやくようなピアニッシモを駆使して理性的に
そして熱い心で謳いあげる。
ところでアバドってこんなにいい指揮者だっただろうか?
最後の拍手でこれがライヴだったことにもう一度仰天しました。


今回の地震や津波等で被災された全ての皆様に、
心からのお見舞いと激励をお届けしたいという思いです。
まだ余震が続く中、これからの不安は沢山ありますが、
気持ちをしっかり持って立ち向かっていかなければ、
と自分にも言い聞かせています。

私事ですが、この週末には4月の公演に向けての
全員練習が予定され、各自が準備を進めてきました。
しかしこのような状況で、やむを得ず中止になりました。
今後なんとか予定調整をして、より良い演奏を
お届けしたいと考えています。

「曲目」
長年あたためた思い入れのある曲を中心にプログラムを考えています。
「いつか是非やってみたい!」という想いが叶うだけで幸せ!
作曲者、編成、時代背景・・色々な観点から組み合わせる曲を考えるのは、
一番楽しい作業かも。

「準備」
楽譜手配、練習やレッスンの予定、印刷物作成など
経験を重ねることから手際よく出来るように。
当日の細々した役割も皆がそれぞれに分担。

「お客様」
色々な形で宣伝。会場配布のアンケートに記入して下さった方々には
次回のご案内も。そうやっていくうちに、毎回遠方より足を運んで下さる
お客様も多くなりました。沢山の方々に支えられている!という実感は、
何よりの励みです。そして次への意気込みの素に。

小さい写真2
以上思いつくままに、いくつかの項目に分けて書いてみました。
「イマジン」スタイルをおわかり頂けたでしょうか。
これからも、慌てず騒がず楽しく♪やっていきたいと思います。

コルトー

【Maribran CDRG189 】 
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
ウィレム・メンゲルベルク(指揮)パリ放送大管弦楽団


第二次大戦、ノルマンディー上陸作戦が決行されるわずか半年前、
コルトーはパリ、シャンゼリゼ劇場でショパンの第二協奏曲を
演奏しました。ナチ将校も多数臨席したであろう中、その記録は
異様な雰囲気を伝えます。いつにもまして派手に外しまくる
ミスタッチは乱れた心の反映であるかもしれません。
ただ第二楽章のピアノソロが出てきたときに、空気は一変します。
ショパンが綴った音のラヴレターは愛を語りはじめ、
その気品ある絶妙にコントロールされたルバートに心が震えました。


小さい写真1

発足
「自分達の好きな音楽を演奏会という形で発表し、お客さんと共に
存分に楽しみたい!」という気持ちで有志数名で始めました。
2003年にプレイエル社製ピアノがある小さなサロンでの
「ブラームス・マチネ」と名付けたコンサートから始動。
数年後、発表会形式を「イマジン」、自主企画を「素敵演奏家協会」
という2本立てに。後者はシェーンベルクの「私的演奏家協会」の主旨に
あやかっての名前。自ら「素敵」というのも何ですが。

公演
年間約3回、土日祝日の午後公演を予定していますが、
1年前の会場申し込み抽選会での運次第!という事情で、開催は不定期です。
基本的に整理券配布の無料公演。実費をメンバーが負担という手弁当形式。
「好きじゃなきゃ・・」というアマチュア姿勢です。
写真、録音、ステージマネージャー、受付など
当日のスタッフもご厚意の形でお手伝い頂いています。


ブログ開設記念!ということで、
先ずは「イマジン」の紹介をいくつか書きます


「イマジン」について
「イマジン」という名前はプロの音楽事務所にも
似た名前があるようですが、私達はアマチュアの音楽演奏集団です。
これは「演奏を職業としない」という意味での「アマチュア」で
メンバーには音大卒や音楽講師、元プロ奏者もいます。
また子育て中のママや平日会社勤めで週末に市民オーケストラに所属する
オジサンなど様々。それぞれの環境は違えど真摯に音楽に向かう気持ちは
同じです。年間約3回開催の公演本番に向けて、個人練習、レッスン、
合奏練習など時間をたっぷりかけて取り組みます。

「イマジン」という名前の由来
会の名前を考えている時に、たまたまラジオで
ジョン・レノンのイマジンが・・♪
クラシックっぽくなく、短くて覚えやすい気取らない名前
という条件にぴったりでした。
団体名「イマジン」、公演名「ライヴ・イマジン」に決定。
とはいえ、メンバーからは「いまいち?」「だいぶ暇人?」という意見も。

yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。