FC2ブログ
2011 / 04
≪ 2011 / 03 - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 2011 / 05 ≫

3つのコンセール
アーカイヴ6 2007年6月 旧奏楽堂
素敵演奏家協会発表会 第4回演奏会「3つのコンセール」

旧奏楽堂での自主企画演奏会第2弾は、ショーソン作曲の
ピアノとヴァイオリンの為のコンセールOp.21を中心に。
これはピアノとヴァイオリンの独奏に弦楽四重奏という編成。
陰影のある美しい曲想は耽美な絵画のよう。
知人の現役プロオケの首席奏者が独奏ヴァイオリンとしての
出演を快諾して下さいました。
前半に演奏するラヴェルのツィガーヌの楽譜を見ると
「演奏会用コンセール(協奏曲)」と書いてある!
ラモーの弦楽の為のコンセールと併せて
偶然コンセール3つが並びました。


スポンサーサイト



ヨーゼフ・ホフマン
【VAI AUDIO 1047 】
ヨーゼフ・ホフマン(ピアノ)

伝説の人、ヨーゼフ・ホフマン。ショーンバーグがその神童ぶりを、
モーツァルト、メンデルスゾーン、サン・サーンスと同列に扱い、
ミケランジェリが尊敬するピアニストとしてラフマニノフとともに
名前の挙げた人。それだけで「諸君、ひざまずきたまえ」と
なるわけだけど、実際何が違うんでしょう?
珠を転がすような、というタッチの表現であれば、
その珠はここでは真珠。それも最高級のものばかり。
ラ・カンパネラが「鐘」の音じゃなくて、もっと澄んだ「鈴」の音
のように鳴り渡ります。リスト本人だってこれ以上の演奏は
きっとできなかったにちがいない!と驚きを通り越して
唖然としてしまいました。

イマジン2
アーカイヴ5 2007年4月 杉並公会堂
ライヴ・イマジン2

第1回目は、名無しの「室内楽発表会」でしたが、
これから続けていくのだから、名前を付けよう!と命名しました。
お客様へのアンケートもこの回から。皆様のご意見を伺うのは、
楽しみ半分、恐る恐る・・もありました。
今回は、ベルギーの作曲家ジョンゲン(ヨンゲン?Jongen)のピアノトリオを。
レアもので、アルペジオ多用のドラマチックな曲想。
会場のピアノ、ベヒシュタインのフルコンからは「嵐のような音がした」
という感想もありました。

K364
モーツァルト 協奏交響曲 変ホ長調 K364
イマジン14の「トリ」となるのがこの曲です。
ヴァイオリンとヴィオラが独奏をつとめるということで、
てっきり独奏2名と弦楽四重奏という組み合わせを予想しましたが、
じつはモーツァルトの死後、1808年に出版された「誰か」が
弦楽六重奏に編曲した版による演奏です。
弦楽六重奏という当時あまり使用されていない編成といい、
独奏が各奏者に振り分けされたスリル満点の編曲といい、
新鮮さに溢れています。新しいベーレンライターの全集にも
ちゃんと入っていました。耳慣れたモーツァルトの名作
であることに違いなくイマジンにおあつらえ向きですが、
技術的にはかなり高度なものを要求されているようです。
録音はビルスマを中心とした古楽器の名手が集まったものを、
中古ショップで見つけることが出来ました。

イマジン1
アーカイヴ4  2006年11月

公演をするには、先ずは会場ありき!です。
場所が決まらなきゃ何も進みません。
地の利、充分な設備、安い費用となると公共の会場になります。
あちこち検索していて、立替え工事完成間近の杉並公会堂を
見つけました。中でも「グランサロン」という2階までの吹き抜け天井、
245㎡という広さのフローリング床の場所に惹かれました。
その上ピアノは、スタンウェイ、ベーゼンドルファアーインペリアル、
ベヒシュタイン、ヤマハのフルコンサートグランドが使用可能!
という条件に大発見の気分。すぐさま申し込みました。
まずは発表会形式で、知り合いを通じて出演者を募り
4組がそれぞれ曲を持ち寄って参加。
私達は、長年温めたドヴォルザークのピアノ三重奏曲第3番を。
母を亡くした悲しみを込めたというドラマチックな曲想は、
有名な第4番の「ドゥムキー」より私は好きです。


カプリッチョ2
【DG 4377902 】
アンドレ・プレヴィン(指揮) 
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

イマジン14では、リヒャルト・シュトラウスの
「カプリッチョ」の序奏で始まります。弦楽六重奏なので
室内楽としてしばしばとりあげられますが、
ここではプレヴィンが6名をしっかりと「指揮」しています。
自発的な部分が少なくなった分、枠組みががっちりできて
シンフォニックにさえきこえます。そしてそれよりもそのあとに続く
「ムーンライト・ミュージック」のなんとたおやかで美しいこと!
こちらはふかぶかとしたホルンのテーマに導かれた
華麗なウィーン・フィルの音色に心もとろけます。
人間が作ったこの世のものとは思えない美しさに聴き惚れながら
ちょっとはかなさもあってしみじみと・・。


タンゴセンセーションズ
アーカイヴ3 2006年5 月 旧奏楽堂
タンゴ・センセーションズ


いよいよイマジンの旧奏楽堂デビュー公演。
シェーンベルクや弟子の編曲による楽しいヨハン・シュトラウスの
ワルツで開演。その後にピリリと辛口のシェーンベルク作曲
ウェーベルン編曲の室内交響曲第1番ピアノ五重奏版
という超難曲に挑戦!後期ロマン派の終焉を感じさせる、
わずか20分ほどの曲に不思議な世界を垣間見た思いがしました。
後半は、ご縁あって知り合ったプロのバンドネオン奏者の
賛助出演を得て、ピアソラを中心としたタンゴを。
レトロな旧奏楽堂に響くミスマッチは、特別な魅力がありました。
アンコールはガルデルの「想いの届く日」。
私達の熱い想いが皆さんに届きますように・・
そんな気持ちを込めました。


スティーヴン・ハフ
【Hyperion CDA67564 】
スティーヴン・ハフ(ピアノ)


ハフの録音はどれもが好きです。知と情熱のバランスの良い
ヴィルティオーゾ。あまり来日もなく、この人が日本で
ほとんど人気がないのはどうしてでしょう?
この中では、ツォンタキスの大きな曲より、新ウィーン学派の
短いピアノ曲のほうに惹かれます。なかでもベルクのピアノソナタは
ジャズピアノのビル・エヴァンスの演奏を思い起こされます。
実際、時代的には逆でベルクのソナタを思い起こさせるビル、
というほうが当たっているのかもしれません。
ビル・エヴァンスはモダンジャズの世界では当時は
ちょっと前衛的だったりして、(本当は語法が違うのだけど)
演歌調の演奏と対極にあった人。ジャズファンには先入観なしに
受け止められるはずだけど、ハフのクラシカルな確信に満ちた
フレーズの扱いはそれはもうお見事(!)
そしてこの曲がこんなにいい曲だったって感心しきり。


表紙
アーカイヴ2 2005年1月
「動物の謝肉祭」とフランス室内楽の午後


ブラームス・マチネが盛会であったことに気をよくして
「次回はもっと大勢でやろう!」とサン・サーンスの「動物の謝肉祭」を
取り上げました。これは長年温めていたものの一つで、ご存知の通り
色々な動物が登場する楽しい曲です。2台ピアノ、弦楽四重奏に
コントラバス、フルート、クラリネット、チェレスタ、打楽器という編成。
奏者10人で賑々しくはじけました。前半は各奏者がそれぞれの持ち曲を
披露するという趣向でしたが、フランスものをずらりと並べて
統一感を出しました。会場は専用調律師付きのスタンウェイの
フルコン2台が並ぶ100余名収容のセレブなサロン。
ピカソがロビーに飾られた、さる高名な方のお屋敷でした。
ただ、教えられるまでメンバーは誰一人としてそのことを
知りませんでした。私達はこういう世界とは少し縁遠いのかも。

yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。