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2011 / 05
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舘野さんの本
ピアニストの時間 舘野 泉著 みすず書房
「日本人の音楽教育」(新潮選書)の中で音大生の
「驚くほど狭いレパートリー」とロナルド・カヴァイエ氏に指摘されてから
20年以上が経ちました。当時の「音大生」が演奏家になったり
指導者という立場になっているであろう今でも状況は大して変わっていない
ように思います。ピアノのレパートリーはそれこそ膨大ですが、
きっとまだどこかに知らない素敵な音楽が・・・と試行錯誤していた時に
たまたま手にとったのが、この本でした。舘野さんがあちこちに
書いた文章を集大成したもので、初めて耳にするフィンランドの
作曲家の作品が沢山出てきました。どんな素敵な音楽だろう?現地の
人々の生活に溶け込んでいるようだし、きっと美しい親しみのある
メロディーを持った曲に違いない、と楽譜を捜しました。
新しい宝物を手に入れたようなワクワクした気持ちで、
しばらく楽しめそうです。

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ハイフェッツ
【BMG 09026-61736-2】
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)

ショーソンのコンセールはイマジンで演奏した曲のなかでも
とても印象深い作品でした。ぜひ再演をしたい曲のひとつです。
後期ロマン派、ワーグナーに影響された色濃い情念が噴出する曲の魔力に
引きこまれます。編成がピアノとヴァイオリンの独奏に弦楽四重奏
という特異なせいか演奏機会に恵まれませんが、この曲が室内楽の
最高峰であることを確信しています。ただピアノパートは
とても演奏が難しく(ヴァイオリン・パートは反面技術的には容易?)
真っ黒な譜面を見るだけで負けそうになります。ハイフェッツを
中心としたメンバーの演奏はやはり、ヴァイオリンの「王様」「神様」の
前だけにマイクが置かれているようで、SP時代独特の針音もします。
ジーザス・マリア・サンロマというピアニスト(名前がすごいです)と
格下の四重奏メンバーとの協演ながら、いつもの抗いがたい、
安定感と輝けるヴァイオリンの音に取り込まれます。

イマジン4ショパン
アーカイヴ8 2007年 11月 ライヴ・イマジン4  荻窪 かん芸館
この回も前の公演から僅か3カ月後。
学生時代からの憧れ「ショパンのピアノ協奏曲第1番」は、
是非プレイエルのピアノで!と思いました。
長年探していたKistnerのピアノ六重奏版楽譜を
あるプロのピアニストのご厚意で運よく手に入れることが出来て、
清水の舞台から背中を押された気分に。
前半にはプーランクのフルートソナタにラインベルガーの
ホルンソナタという色彩豊かな曲が並び、それぞれ独奏に
スポットをあてた変化に富んだプログラムが音楽の秋を彩りました。
なお、荻窪の「かん芸館」はプレイエルが使える数少ない
個人所有のホールです。ショパンは華やかに、そしてしっかりと
美しい響きで鳴りきりました。


ソロモン
【Testament SBT1230 】
ソロモン(ピアノ)

シューベルトのソナタはしんどい。弾くのも聴くのも。
でも13番D664だけは特別です。アプローチとして
モーツァルトを意識するととてもすっきりと仕上がるみたい。
ソロモンの演奏はこのアプローチのお手本。
ひとつひとつの音符を珠をころがすように、そして悲しみをたたえた、
夜露のしずくが朝日に輝き落ちるような、そんな演奏。
2楽章の重音による美しい歌は胸にせまってくるけれど、
よく言われる死の影はまだぼんやりしています。
ベートーヴェン弾きとしては並ぶもののないほど
見事な演奏を聴かせるソロモンですが、
私はこのシューベルトも最高だと思います。

バイオリニストは目が赤い
バイオリニストは目が赤い 鶴我 裕子著 新潮文庫
著者は、N響に在籍三十年以上のバイオリン奏者。
書名の「目が赤い」というのは、職業柄いつも細かい音符が
沢山並んだ楽譜を見て弾く事からくる疲れ目のことだそうです。
オーケストラの舞台裏からマエストロたちの素顔や
客演の演奏家の様子がユーモラスに描かれていて、
意外な一面を垣間見せてもらった気持ちになります。
また曲や音楽用語についても、気取らない言葉と的を得た表現で
思わず「そうそう、それ!」と言ってしまいそう。
こんな方とお喋り出来たら、話が尽きないでしょうね。

イマジン3ブログ用
アーカイヴ7 2007年 8月 ライヴ・イマジン3 杉並公会堂
前の公演から2カ月。余韻が冷めやらぬうちに次の準備でした。
今度は肩の力を抜いて、楽しもう!と予てより機会を伺っていた
シェーンベルク編曲の室内楽版のシュトラウスの皇帝円舞曲を。
いわゆる私的演奏家協会の作品。弾きながら編曲の妙を実感。
これに組み合わせてクライスラー編曲の「ロンドンデリー」と
「シンコペーション」のピアノトリオ版も。
小品にエッセンスがたっぷり詰まったクライスラー、
弾いている本人たちと同じくらい、聴いている方たちも
幸せになってくれたかしら?


ラローチャ
【ユニバーサルミュージック UCCD50075 】
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)

アルベニスのタンゴ。クラシックでタンゴといえば
最初に浮かぶのがこの曲。事実多くの編曲もあり、
チェロとピアノに編曲されたものも弾いたことがあります。
ピアノ編曲はゴドフスキ―(!)のものもありますが、
これはヴィルティオーゾ・ピースということで・・(汗)。
ラローチャの演奏はこの一曲のためだけにCDを買ってよかった~、
と思わされます。絶妙なニュアンス、上品な語り口そして、
ハッとさせられる間のとりかた。やはり超一級のピアニストです。
他のグラナドスなどのスペインものもルービンシュタインの弾く
ショパンのポロネーズやマズルカなどに共通する自信に溢れたお国もの
といった趣があり、こればかりはマネする、盗んでやってみるのは
きっと無駄な努力でしょうね、きっと。

縮小集合写真
ゴールデンウィークの中でも絶好の快晴に恵まれ、
爽やかな新緑の木立に囲まれた旧奏楽堂での公演。
事前に整理券申し込みの電話やメールを数多く頂き、
約220名のお客様に御来場頂きました。
今回は「六重奏の楽しみ」をテーマに選りすぐりのプログラム。

1.リヒャルト・シュトラウス作曲 カプリッチョ
2.ショパン作曲 ピアノ協奏曲第2番 室内楽版
アンコールには、協奏曲と同じ時期に書かれたワルツOp.70-3
休憩後の後半には
3.モーツァルト 協奏交響曲 弦楽六重奏版
アンコール ピアソラ・天使の死

お客様の感想から楽しんで頂けた様子が伝わって来て
とても嬉しく励まされる思いがしました。
皆様、どうもありがとうございました。

次回の「ライヴ・イマジン 15」は、渋谷駅より徒歩5分、
昨年11月オープンの新しいホールから
ひと味違ったオールモーツァルトプログラムでお届けします。

ライヴ・イマジン15
9月23日(金祝)
渋谷区立文化総合センター大和田「伝承ホール」

ホルン五重奏曲 変ホ長調 KV407
ピアノ協奏曲 第23番 KV488
ディヴェルティメント 二長調 KV334

どうぞお楽しみに。

yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
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