FC2ブログ
2011 / 08
≪ 2011 / 07 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - 2011 / 09 ≫

枠付きのペリ
アーカイヴ17   2010.9.12 ティアラこうとう 小ホール
ライヴ・イマジン12 フロレスタンの響き

前回5月の「無礼講コンサート」でたっぷり充電し、
いよいよ大好きなシューマンのとっておきの曲を並べた企画
「ライヴ・イマジン12」となりました。
最初は「楽園とペリ」のピアノ連弾版を。大成功をおさめた
オラトリオを作曲者自身がピアノ連弾に編曲し直したもの。
初版を使ってのおそらく初演です。連弾の相方は多方面での演奏活動と
音大講師も務めるプロ奏者。ピッタリと寄り添い支えてくれる
抜群の安定感に安心して音楽に酔えました。
続いて現役プロオケ奏者として活躍中の師匠にオケのチェロパートを
お願いしての贅沢企画でシューマンの「チェロ協奏曲」。
この日の為にソリストは1年以上前から在仏の作曲家に室内楽版の
編曲を依頼し、自身の練習とレッスンを重ね、長期的構想でようやく
本番を迎えました。独奏者の熱い想いを受けとめるコントラバスを含む
弦楽五重奏も確固たるもの。夢の実現への大きな立役者となりました。
後半は、名曲「ピアノ五重奏曲」。優れた作品が次々と生み出され、
充実した「室内楽の年」と呼ばれた時期の超有名曲です。
折角の機会だからと便乗して、この弦楽四重奏にも師匠の参加を
お願いしました。低音が安定するって、本当に音楽に広がりと奥行きが
出ることを他のメンバーと共に実感。「ブラボ~!!」も聞こえる
大熱演の後には、アンコールの「トロイメライ」を。
師匠の素晴らしいエンディングで聴かせました。
ここ一番でしっかりキメるプロの実力を目の当たりにして
会場には感動のタメイキがさざ波のように広がりました。
今回は、プロの方を客演というよりは、縁の下の力持ち的な立場で
お手伝い頂きました。さすがの力量に感激しました。

スポンサーサイト



Kv334
【オーパス蔵 OPK2078 】
レナー四重奏団、
オーブリー・ブレイン、デニス・ブレイン(ホルン)

イマジン15のトリを務めるのが、この曲です。
ウィーン八重奏団のものがおススメと聞きましたが、あえて
ここではホルンの神様親子が加わったものをとりあげてみました。
解説によれば天才デニスの最初の録音だそうです。
またレナー四重奏団はブダペストに生まれましたが、
2つの大戦間にその芸術的頂上を極めていた(何という不幸な
ことでしょう!)とされ、演奏スタイルは現在のカルテットとは
ずいぶんと違うようですが、はまったときのポルタメントの美しさは
うっとりしてしまいます。これをひとことで古いスタイルだと
きめてかかるのは野暮というものでしょう。モーツァルトは
ディヴェルティメントを沢山作曲していますが、その中でも
有名なメヌエットを中に持つこの曲はとくに有名なものです。
優雅な第一楽章、少し悪魔的なものも顔を出す第二楽章、そして
メヌエットに続く第四楽章のアダージョの美しさは天国的、さらに
もう一つのメヌエットをはさんで、軽快なロンドにつながります。
イェーネ・レナーの見事なリードぶりは全体の構図をしっかり描いて
いますし、ホルンの献身的なまでのアンサンブルへの融和はこの曲が
室内楽であることを知らしめてくれました。メヌエットだけなら
カラヤンとベルリンの楽師たちのものも聴いたことがありますが、
厚化粧のイメージが強くてあまり好きになれませんでした。


ブログ用ファリャ表紙
ファリャスコア
ファリャ作曲 コンチェルト【協奏曲】
この作品の正式な題名は「チェンバロ、フルート、オーボエ、
クラリネット、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲」。
チェンバロ奏者のワンダ・ランドフスカの委嘱により
1926年に完成されました。第1楽章 アレグロ第2楽章 レント
第3楽章 ヴィヴァーチェ の3楽章の構成で、演奏時間は約12分。
ラヴェルは第2楽章を絶賛したそうです。
ファリャといえば、「三角帽子」「恋は魔術師」などが有名ですが、
6人の独奏者による室内楽編成のこんな名曲も書いています。
これは内輪の発表会で演奏しました。ランドフスカのチェンバロは
「モダン・チェンバロ」と呼ばれてプレイエル社が制作したもので、
鋼鉄のフレームを持ち、クレッシェンドもデクレッシェンドもできる
巨大なもので、今の価値観からするとモンスターでした。
逆に鋼鉄の弦をはじく響きを別にすると、ピアノで弾くことも
十分可能と判断しました。ちょうど1グループの持ち時間は15分、
その時ヴィオラ奏者がいなかったし、オーボエ奏者がいた
ということもあり条件にピッタリでした。
スペイン風舞曲を活かしたリズミカルな曲想は、とても難しく、
指揮者がいないこともあって、各人が疑心暗鬼状態。
次々と拍子が変わり、音を出すより休みを数えるのが大変。
誰かが間違うと共倒れ状態が続き、本番を目前にしてようやく
通しで演奏できた、というくらいの難曲でした。
皆の気迫が伝わったのか、演奏後には大喝采、
達成感もひとしおでした。

クライバーン
【BMG 60726-2-RO】
ヴァン・クライバーン(ピアノ)

ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人として
初めて優勝した辻井さん。そのおかげで、わが国でももう一度
ヴァン・クライバーンの名前が不死鳥のように蘇りました。
1958年の第一回チャイコフスキー・コンクールの覇者として
アメリカン・ドリームを描ききって見せたクライバーンは
団塊の世代よりもうひとまわりくらい上の世代の人たちにとっては
ピアニストといえば彼を指したし、わが家にもチャイコンのLP
レコードがちゃんとありました。
しかしながら優勝後のクライバーンについてはあまりいい噂は
残念ながら伝わってきませんでした。コンクールの光と影を
そのまま経験し、成熟という単語は最後まで彼のためには
無かったようです。この1970年代の録音は譜面に書かれた音符を
音にするとこうなるのか、と思わせるような演奏です。
心のこもったルバートや確信に満ちたフレージングなど、
曲への共感が希薄です。ショパンのスケルツォ第二番、そこでは
ショパンの苦悩も涙も乾いてしまい、ドビュッシーの
「レントより遅く」からは詩情を感じることができませんでした。
ただひとつシューマン=リストの「献呈」は、大げさに弾くことも
できますが、彼としては精一杯のルバートが逆に嫌味にならない
程良さになっています。皮肉なものでここでは唯一光を放ちました。
それでもピアニストの卵たちは相変わらずコンクールの優勝を
目指してがんばります。それが最終ゴールであるかのように・・
たかがコンクール、されどコンクールかな。

イマジン10
アーカイヴ15 2010.1.9 旧奏楽堂
ライヴ・イマジン10 特別公演「Aa 晴れやかに」

副題の「Aa」はクラリネット五重奏曲のイ長調(A Dur)と
ピアノ協奏曲イ短調(amoll)からとったものです。

イマジンは再び上野の森に戻ってきました。お正月早々の
雲一つない快晴のもと開演前からお~っとびっくりするくらいの
長蛇の列が。今までこんなことはなかっただけに、身が引き締まり
ました。そして実際、お迎えしたお客様の数は過去最大に。

ウェーベルンで始めるところがイマジンらしいところですが、
ピリッとした僅か6分の曲でも、凍りつくような現代音楽の
エッセンスが凝縮されていました。「こんな機会でもなきゃ
なかなか勉強したくてもできないんだ」とは主催者の弁。

続くモーツァルトのクラリネット五重奏曲で会場の雰囲気が
初春のように暖かく穏やかなものに変わりました。
これがイマジンのモーツァルト、初登場です。

後半のシューマンのピアノ協奏曲、この曲を初めて聴いたのは
いつのころだったでしょう。1楽章のカデンツァ、2楽章の
終わりから華やかな3楽章に移る部分、そしてコーダの
踊りだしたくなるようなワルツに心惹かれていました。
オーケストラ部分は弦楽五重奏版による編曲をプロの方に
依頼したものです。シューマン独特の深い美しさと本来この曲が
持つ室内楽的な要素がそのままに盛り込まれ、ピアノと弦楽の
絶妙な駆け引きに演奏者も手に汗握る緊張感がありました。
ちなみに3楽章のオケパートは、指揮者の課題曲として選ばれる
ことがあるとかで、これを棒なしでやるのは実際苦労しましたが、
ようやく夢が実現してとても幸せでした。

アンコールにシューマンの「子供の情景」から
「見知らぬ国と人々から」でもう一度、想いを馳せ、全員で
やったルロイ・アンダーソンの「ワルツィング・キャット」は
本当に楽しい曲でした。最後にワンワンワン!!って吠えてみたら
これがまた会場、大ウケ。お客様と共に音楽を楽しむ、
イマジンのモットーを実感できた公演でした。


音楽三昧
【コジマ録音 ALCD7026 】音楽三昧
ショスタコーヴィッチ・交響曲第5番 二短調 
+ プロコフィフ・ロミオとジュリエットです。
何の不自然さもない近現代ソヴィエトの名曲カップリング。
ところが演奏は世のショスタコファンたちも腰が抜けて
しまいそうな内容です。チェンバロが効果的に使われたことで、
テーマがどこか中世あるいはバロックの響きに聞こえたかと思うと、
トラヴェルソの響きから垣間見える編曲再構築への意欲。
とびっきりの腕達者たちによる、重厚さ、敏捷性、そして
スイング感さえも醸し出す多彩な表現と何よりも音楽そのものに
対する真摯な姿勢に「音楽三昧」の面目躍如です。世界中を
見渡してもこんなハイパーバンドはあるでしょうか?
コンサートでは涙が出るほど感動したワーグナーだっただけに、
]この曲目に絶対に失敗があるわけがないと思ったけれど、
私にとってはショスタコの5番といえばこれです。
録音も「超」がくつほど優秀です。

イマジン9ひまわり
アーカイヴ14 2009.8.15
ライヴ・イマジン9  ティアラこうとう小ホール

真夏、猿江恩賜公園の蝉の声がかしましく、しかも「終戦記念日」
ということで、皆さんがどれほどご来場下さるのだろうか?と
開催計画練った時は少々危惧していました。
でも、当日の開場時間前にロビーで待っていて下さっている
お客様達を見て心配が思いすごしであったことに大きな安堵と
嬉しさの気持ちで一杯になりました。ありがたいものです。
プログラムは、ヴァイオリンとチェロの二重奏、
2つのフルートとピアノでの曲、ヴァイオリンソナタ、
そしてクラリネットトリオでした。前回のフォーレで
クラリネットの魅力に取り付かれた私達は、定番中の定番、
ブラームスの名曲を演奏しました。秋を想わせる美しいテーマを
チェロの瞑想で始まるこの曲は、フォーレとはまた違った
深い味わいがあります。ともに作曲者の晩年の回想でも
あるのかもしれません。クラリネットだけでなくチェロやピアノの
パートも充実していて、三者三様に主張し、協調する中で音楽を
築いていく面白さはさすがにブラームスだけあってとても
充実したものでした。発表会形式の時には、普段はやらない
のですが公演最後の出番だったので、アンコールも
やってみました。クラリネット奏者がサックスに持ち替えて、
タンゴの名曲でノスタルジックなガルデル「想いの届く日」を
楽しみました。



yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。