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2012 / 10
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レヴァイン
【DG 435 883-2】
ジェームス・レヴァイン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ワーグナー 「ジークフリートの牧歌」
シェーンベルク 「浄夜」
リヒャルト・シュトラウス 「メタモルフォーゼン」

どれを買うかを迷ったらベルリン・フィルを、と決めていますが、
指揮者がだれであろうとこのスーパーオーケストラの品質保証の
レベルの高いことと言ったら!
「ジークフリート牧歌」はオペラ指揮者レヴァインの面目躍如。
この曲は下手な演奏では途中でだれてしまって本当にだらしのないものに
なってしまいますが、まるでオペラを観ているような錯覚に陥るほど
イメージがわき出しました。そしてオーケストラの合奏能力と個人技の高さに、
(フルートはパユでしょうか)ほれぼれと聴き惚れました。
シェーンベルクの「浄夜」は、いずれピアノトリオの編曲版で
演奏できればと思っていますが、これも物語性がある曲のせいか
(あまり好きな物語じゃないけれど)レヴァインの棒は冴えわたります。
それにしてもこの弦バスの威力はなんてすごいんでしょう!
ベルリン・フィルがいつの時代、誰の時代になっても変わらない看板は
この弦バスです。そして最後に「メタモルフォーゼン」。
慟哭がきこえてくるというよりは音楽が巨大な建造物として
立ち上がってきます。これにさえ何かオペラのドラマチックな味付けを
感じます。アマチュアの弦の合奏団でもよく採りあげられる曲ですが、
ダイナミクスの幅がすさまじく、こうなるとアマとプロの差は歴然ですね。


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ホール2
10月17日 台北市ナショナル・コンサート・ホール
アレクシス・ソリアーノ指揮 台北市交響楽団
オクサナ・ヤブロンスカヤ(ピアノ)

台湾で台北市交響楽団を聴く機会があったのでレポートしてみます。
近くて遠い国だった台湾ですが、なかなかの好印象でした。
まず、コンサートホールから。ナショナル・コンサート・ホールは
蒋介石の顕彰施設として建設された中正紀念堂の一角を占めます。
その威容は世界中のコンサートホールを探してもこれほどのものは
あるまいと思わせるほどで、ステージにある巨大なパイプオルガンが
目を引き、その残響も丁度よいものでした。東京と違い楽器ケースを
担いで歩いている人に街で出会うことも無く、CDショップなども全く
目にしなかったので台湾の人たちの西洋音楽への関心の希薄さを
心配しましたが、まず一本とられてしました。
また、ハレの日を感じさせる装いの人も多くて、聴衆のマナーの良さに
特筆すべきものがあります。プログラムは、

ロッシーニ・「どろぼうかささぎ」序曲
ベートーヴェン・ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
ショパン・ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
ワーグナー・「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲

目玉はもちろんヤブロンスカヤのピアノです。
モスクワ音楽院でニコラエーワに師事、NAXOSには音源も多数。
ロシアのピアニストらしく、技巧は完璧、音色の変化のコントロールも
見事なもので、曲が終わった後のブラボーと熱狂的な拍手はなるほどと
思わせるものがあります。難点を言うならフレーズの作り方が
どうも私の好みと一致しないところがあって、心からその音楽の中には
入りきれないものがありました。たとえばショパンの2楽章はもっと
たっぷりと、そしてもっと憧れがなきゃ。
一方オーケストラは、バランスよくコントロールしていたソリアーノの
手腕はなかなかのもの。但し少し弦楽器群の精度がよくないせいで
見通しが悪くなるところもありました。しかしながら全体的には
響きに厚みもあって在京オーケストラに決して引けをとらないくらいの
実力ありと判断しました。台湾には最近、中国公演に向けて
日本人団員3人のビザが発給されなかったというニュースがあった
台湾フィルハーモニー(国家交響楽団)というオーケストラもあります。
一方、台北市交響楽団には日本人の団員はいません。
先入観からあまり目に入らなかった中国人だけのオーケストラで
この日は十分に楽しめたし、事実「マイスタージンガー」には
感涙してしました。同じアジア人として同じ志を持つ人たちが
ここにもいることに大きな喜びを感じます。(西村記)


がヴのバッハ

【EMI CCD 7 64056 2】
アンドレイ・ガヴリーロフ(ピアノ)
ネヴィル・マリナー指揮 
アカデミー・オヴ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ

「ピアノを使って、バッハを弾く行為そのものが、いかがなものか!?」
という声がこの10年ほどの間に、だんだん優勢となりました。
そんな中、アンドラーシュ・シフ、マレイ・ペライア、を筆頭にして
まだ頑張っているピアニスト達もいます。
第五回のチャイコフスキー・コンクールで優勝したガヴリーロフも
その中の一人でした。彼の弾くチャイコフスキーやラフマニノフの
コンチェルトは揺るぎのない技巧に支えられた、圧倒的なものですが、
バッハを弾くときはピアノで弾くことにあえて特別な意味を
付加するのではなく、自分の信じる、感じるままの音楽を
展開しようとしているのを感じます。
明晰なタッチとフレージング、協奏曲に通奏低音のチェンバロの入らない
オーケストラの響きは雅ではない、官能的なものを感じます。
ピアニストがバッハを捨てたとき、みずからその音楽の宝庫を放棄して
しまうことになる、美味しいものがそこにあるのに、
それをそのまま食べちゃだめ、それを食べるにはいろんな作法があって、
それに従いなさいと言われても、本当にそうしなければ
食べちゃいけないのかしら?そんな思いが頭をよぎります。
風のうわさではガヴリーロフは演奏を再開しているとか・
今一番聴いてみたいいピアニストの一人です。



加工後
10月6日(土)トモノホールにてライヴ・イマジン23の公演が
大成功のうちに無事終了しました。

会場は真珠のミキモトでおなじみの御木本邸の中にあるサロンです。
隣には裏千家道場もある落ち着いた住宅街。神楽坂もすぐ近くです。
以前ライヴイマジン2の公演をここで行いました。
2台のスタンウェイのフルコンを使って「動物の謝肉祭」を
中心とした演奏会から、もう7年になります。
tomono
薄曇りの午後、本物のピカソのデッサンが飾られるロビーには、
早々とお客様が来られてお待ち下さり、予定より早い開場となりました。
いつもとは違ったサロンの雰囲気に期待も高まります。
もう23回目ですから、私達だけでなく常連のお客様同士も
顔見知りになり嬉しい再会の場となります。
イマジン23-1
時間がたつにつれて、続々とご来場下さるお客様に
スタッフが椅子を次々と並べては埋まっていきました。
プログラムの山も無くなりかけるころに開演時間となりました。
イマジン23-2
満席のお客様の熱気のなか、幹事からのご挨拶。
今回は、シューベルティアーデを気取っての公演です。
最初の曲、シューベルトの弦楽三重奏曲変ロ長調 D581
イマジン23-3
20歳の頃に書かれた作品の清々しい曲想を持ちます。
4楽章のしっかりとした構成で三人三様、各楽器の持ち味を
存分に生かした曲です。
イマジン23-4
そして次はベートーヴェンのホルンソナタへ長調Op.17
当時の名手プントの為に短期間で書かれた明快な作品です。
オーケストラ以外の場でのホルンの演奏に
新鮮な驚きと興味深い視線が注がれました。
イマジン23-5イマジン23-6
続いてプログラムには載っていないシューマンのアダージョとアレグロを。
通常はチェロで演奏されることの多い曲ですが、元々はホルンの為に
作曲されたもの。ホルン奏者にとっては大変な難曲を美しく聞かせました。
イマジン23-7
休憩時間にはホール外のフォワイエで。窓からはきれいな庭園が望めます。
こちらで用意した色とりどりのチョコレートは瞬く間に無くなりました。

イマジン23-9イマジン23-10
後半は、シューベルトの五重奏曲「ます」Op.144 D667
同名の歌曲からの第4楽章の変奏主題が有名ですが、
全5楽章を聴く機会は意外と少ないものです。
コントラバスが加わり安定感と広がりが増した弦楽にピアノという編成。
40分以上に及ぶ大作を弾ききる渾身の演奏に盛大な拍手が。
イマジン23-8
アンコールは、楽しいレハールの「メリーウィドー」のメドレーを。
沢山のお客様からアンケートに暖かい励ましや楽しんで頂けた言葉を頂き、
メンバーもスタッフも感激ひとしおでした。
annko-ru
次回のライヴ・イマジン24の公演は、新年間もない1月5日(土)
すみだトリフォニー小ホールで。バッハの音楽の捧げものより
「トリオソナタ」を中心とした公演の予定です。どうぞお楽しみに。








縮小葉書
「ライヴ・イマジン23」
2012年10月6日(土)13時半開場14時開演 トモノ・ホール(神楽坂)

なかなか取り組むことのできなかったシューベルトの音楽を中心に
プログラミングしました。会場が以前に「動物の謝肉祭」をやって
サロン的な空間がとても心地よかったトモノ・ホール、ということで
東京の初秋にシューベルティアーデを気取ってみます。
シューベルト  弦楽三重奏曲 変ロ長調 D 581(第二版) 
ベートーヴェン ホルン・ソナタ ヘ長調 Op.17 
シューベルト  五重奏曲 イ長調 「鱒」 Op.144 D 667

入場料:無料(要整理券)未就学児童の入場はご遠慮下さい。
入場整理券をご希望の方は、下記の問合せ先アドレスに
お名前 ご住所 電話番号 年齢 職業 コメントを添えて
「ライヴ・イマジン音楽記を見て整理券希望」とご記入下さい。
折り返し上記の葉書(入場整理券)をお送りいたします。
お問い合わせ  liveimagine@yahoo.co.jp
 





 

鋼鉄のチェンバロ
Mercury SR90304】
ラファエル・プヤーナ(チェンバロ)
「ハープシコード(チェンバロ)の黄金時代」

以前、ファリャのコンチェルトのことを書きました。
http://liveimaginemusic.blog91.fc2.com/blog-category-8.html
ランドフスカの鋼鉄のモダンチェンバロのことにも触れましたが、
こんなLPジャケットを見つけたので掲載します。プヤーナはコロンビアの
ボゴタに生まれ、ランドフスカに教えを受けました。
写真に写っているのがモダン・チェンバロです。
グランドピアノのような形で鉄のフレームがはいっていますから
華奢な感じはまったくありません。2段の鍵盤はピアノと同じ
白鍵がと黒鍵の並びのようです。野外に置いてあるってことから
きっと大きな音がしたんだろうなと想像もできます。
チェンバロが復権を果たしていくその過程にこんな代物が存在したこと、
そしてこの楽器のために、ファリャやプーランクが音楽を書いたことを
思えば、レプリカ以上の意味を持つものです。このレコードだって
1960年代のものと考えるとこの大げさな楽器が縄張りを張っていた時代も、
そんなに昔の話ではありませんね。



yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。