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2014 / 02
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モーツアルトの暗殺
立風書房
「モーツァルトの暗殺」
デービッド・ワイス著  西島洋造訳

「アマデウスはなぜ?」少しでもモーツァルトの伝記を
読んだことのある人は、モーツァルトの死についてこのような疑問を
持っていると思います。特に彼の埋葬には墓掘りの人が二人いただけ、
それも共同墓地に放り込まれて・・「魔笛」の大成功からほどなく
この世を去ったわけですが、なにかしっくりこない。
そんな気持ちを代弁してくれるのがこの本でした。ミステリーとしても
映画「アマデウス」を面白いと感じた人なら、十分に通用する内容で、
フィクションながら限りなくノンフィクションに近いものを感じます。
そして妻のコンスタンツェ、姉で最初の恋人アロイジア、
モーツァルトを看取った、末娘のゾフィーがそろい踏み、
ベートーヴェンもシューベルトも、そして本命サリエリの登場
とくればもうワクワクして一気に読み終えた第一級の
エンターテイメントでした。単なる登場人物のひとりですが、
ベートーヴェンの第九初演のエピソードや「ウェリントンの勝利」では
フンメルが打楽器を、マイヤベーアが雷鳴の模写を、サリエリまでが
砲兵隊のラッパ吹鳴の指揮とくる。さらにモーツァルトとの出会いの場面も
即興演奏で才能に太鼓判を押されたことなんかも。
音楽ファンならちょっとは知っていたことがまるでその場にいるような
臨場感を持って展開します。著者のモーツァルトへの想い、
愛が十分に伝わってきて、そのことがこの本の単なる「暗殺」などという
興味本位の素材に格調を与えています。絶版になっているかもしれませんが
クラシックファンなら見つけたら絶対に「買い」の一冊です。


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ボッケリーニ
【harmonia mundi HMC902092】
ボッケリー二作品集
アベル・トマス・レアルプ(ヴァイオリン)
  ヴェラ・マルティナス・メーナー(ヴァイオリン)
  ジョナサン・ブラウン(ヴィオラ)
  アルノー・トーマス・レアルプ(第1チェロ:1、第2チェロ:2)
  エッカルト・ルンゲ(第2チェロ:1、第1チェロ:2)
  カールス・トレパット(ギター)
  ダニエル・トゥンマー(カスタネット)

弦楽五重奏中心のとても楽しい作品集です。もちろん同じ編成による
メインディッシュたるシューベルトの五重奏と比べるものでは
もちろんありません。「マドリッドの通りの夜の音楽」という副題の通り、
教会のアヴェ・マリアを告げる鐘のおと、軍楽隊のドラムあり、
ロザリオの祈りあり、路上パフォーマンス、そして夜警の衛兵交代の様子、
そう、あのべリオが編曲した名曲まで含まれています。
そして「盲目の乞食」の後ろで伴奏を奏でるチェロは
ギターのように構えて爪で弾くようにとの指示までもがあるそうです。
自身がチェロの名手だったそうで、足に挟んだチェロを弾く姿が
CDジャケットに挿入されていました。
もうひとつの五重奏曲は有名な「メヌエット」が楽章に入っています。
先日のライヴ・イマジン27公演のアンコールにも演奏されましたね。
これも原曲を知っている人はきっと少ないでしょう。初めて耳にしました。
そしてギターのはいった五重奏曲。そう、スペインはギターの国でした。
これは弦楽五重奏曲を編曲したものですが、ギターの音は
よく弦楽器になじみます。ファンダンゴというという伝統的な
男女の舞踊の楽章ではなんと最後にカスタネット、
あらら、タンバリンまでが飛び出しました。
これだけでいいなら私も参加させてもらえるかもしれません。
カザルス・カルテットという新進気鋭の団体によるお国もの、
そしてアルテミス・カルテットのエッカート・ルンゲ。
上品であっても情熱的に、極上のパフォーマンスです。

yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。