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2014 / 04
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あれぐれっり
【DGG 477 8083】
モーツァルト 4つのホルン協奏曲
アレッシオ・アレグリーニ(ホルン)
クラウディオ・アバド指揮 オーケストラ・モーツァルト

子供のころ、給食を告げる音楽と言えばこれでした。
その記憶は歳月を重ねても、まだしっかりと。
実際、これが流れはじめると自然に笑顔になってしまう自分がいます。
まだ日本がものを大切にしていた時代の食卓の音楽と言えば大げさですが、
とても柔らかい響きと美しいハーモニー、モーツァルトの数ある作品から
これを選んできた先生(?)、なかなかのセンス、当時としては
なかなかのものだったのでしょう。アレグリーニというイタリアの
ホルン奏者はわずか23歳でムーティ率いるミラノ・スカラ座の
首席奏者に抜擢され、ミュンヘン・コンクールの覇者でもあるようです。
実際垣間見せる美しいフレージングとカデンツァの華麗な技巧に
魅せられます。アバドの指揮するオーケストラ・モーツァルトは
ボローニャにある26歳までの奏者で構成され、
名前の由来は、14歳のモーツァルトがマッティーニ師から
多くを学んだことにあるそうです。
このオーケストラの反応の良さは抜群で、
ホルンともども音楽の運びが爽快でとても楽しめました。



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リヒテル
【Scora Classics scoracd010】
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
ソヴィエト国立交響楽団
ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 KV271「ジュノーム」

1966年にロシア(ソヴィエトですよね)で行われた
ライヴ・レコーディングです。リヒテルとスヴェトラーノフが
モーツァルトを。牛刀をもった巨人が二人がかりで鶏をさばく、
そんなイメージがあります。やはり想像通り、しっかりしたベースの上に
組み立てられるシンフォニックなオーケストラの響きと
少し粗っぽくさえきこえてしまう強烈な打鍵のリヒテル。
若きモーツァルトの作品がこれはベートーヴェンか!?と思わせるような
推進力のあるスケールの大きな音楽に変身しています。
もちろんもっと愉楽があってもいいし「伝統的」な解釈ではありませんが、
ピアニストとしてのありかたであれば、ホロヴィッツの弾くモーツァルトと
同様のことが言えそうです。余人が持って批評批判を下せるような
ものではないソリストと指揮者の「音に意味を持たせた」主張があります。
月並みな表現では好きか嫌いかになってしまい、
そりゃあこんなモーツァルトは嫌いさっていう人がきっと多いと思います。
でも、もしコンサートに足を運んでいたなら圧倒されたでしょうし、
とても楽しめたに違いありません。
「面白くなかったら返金しますよ」と言われても
そこに並ぶ人はきっといないんじゃないかしら。


フレイレ
【DECCA 478 2181】
ショパン作品集 
練習曲集Op.10、舟歌Op.60、ソナタ第二番Op.35
ネルソン・フレイレ(ピアノ)

ブラジル生まれの名手フレイレ、アルゲリッチとのデュオがあるくらいしか
知らなくて、あまり聴いてこなかった人でしたが
、このところよく新譜が出るので興味を持ってみました。
写真で見るフレイレはクマさんみたいな感じですが、演奏は繊細そのもの。
正統的な解釈と大変美しい音で魅了します。まず練習曲集。
練習曲と言えばあの人、ポリーニが浮かびますが、第一曲のアルペジオ、
ポリーニが若さにまかせてまるでスポーツカーをドライブするように
弾き飛ばしていますが、フレイレは音たちにひとつひとつ意味を与え、
音を、音楽そのものを慈しんでいるのを感じます。
老練の技、まるで大人と子供、と言っては失礼かもしれないけれど
それくらい内容に奥行きと幅を感じさせてくれるピアノです。
第一曲でアッと思ってしまったら、あとは一気に引き込まれました。
鮮やかに、あでやかに、なつかしく、そんな形容詞が似合います。
微妙なアゴーギク、ルバート、一つ一つが実に音楽にマッチしていて、
小憎らしいほど。もちろん技術の誇示なんかこれっぽっちもありません。
強烈な感情移入がなされていないせいか聴いていてもしんどくないし
、ひたすら美しいものが好きなら最高のものです。
練習曲ならこれでいいんだと思いました。


yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
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