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2014 / 05
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5月の爽やかな風の吹く快晴の午後、すみだトリフォニー小ホールにて
ライヴ・イマジン28は開催されました。開演は2時、開場は1時半ですが
12時半前から折り畳み椅子を持参で1番乗りのお客様が
入り口に並びました。そして、時間を追うごとにその列は長くなり、
隣のビルまで続きました。

6-1
開場後の受付の様子です。最初に入場された10名ほどのお客様は、
プログラムを受け取るとあっという間に一目散に階段を駆け下りて
客席最前列の確保にダッシュします。恒例の後光景ながらも
スタッフはハラハラドキドキしながら見守ります。

6-2
幹事より開演のご挨拶。
前半は、モーツァルト研究の世界的権威である海老澤 敏 先生に
直接お話しを伺う機会を得て、ト短調にこだわったモーツァルトを
選曲しています。

6-3
最初は、モーツァルトの弦楽五重奏曲 ト短調 KV516
最愛の父の死を目前にしての哀しみの音楽です。悲しみ、怒り、
憤怒、安らぎ・・さまざまな感情が入り混じったレクイエムをも
思わせる音楽は、それまでの天真爛漫な音楽が影を潜めています。
演奏においては、文献からも奏法を確認し、レッスンを受け、
メトロノームとも繰り返し付き合い、録音を聴いては反省しながら
精緻なモーツァルトに対峙してきました。



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6-5
6-6
次の歌曲「夕べの想い」K523では、ソプラノとピアノでの演奏。
父の死に続いて飼っていたムクドリの死にも際し、
またその数か月前に逝った心の友ハッツフェルト伯爵を
偲ぶ思いがピアノの分散和音伴奏にのせて漂います。

6-7
そして弦楽四重奏にコントラバス、フルート、オーボエ、
ファゴットを加えての歌劇「魔笛」より パミーナのアリア
「ああ、愛の喜びは露と消え」。
恋人タミーノが口をきいてくれなくなった哀しみをパミーナが嘆き、
呼びかける表現が歌と管楽器との対話に込められています。
ピアノ伴奏とはひと味違った弦楽器や管楽器の伴奏に
「包み込まれるような暖かい感じ」で安心して歌えたという
感想を聞いています。

6-8
前半のアンコールは、リヒャルトシュトラウスの
「モルゲン!」(明日に!)Op.27-4。
オケの縮小版での演奏でピアノがハープのパートを弾き、
弦が背景を支えます。独奏ヴァイオリンの美しい旋律と絡む
ソプラノののびやかな歌声は、とても感動的なもので
お客様からもたくさんの賛辞をいただいたものです。
モーツァルト、ト短調、死のイメージから、
一転してト長調の希望の光で前半を終えました。

後半は、打って変わって時代を突き抜けた感のあるストラヴィンスキーで
開場の空気を一新します。
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先ずは、トランペット2本による「新しい劇場のファンファーレ」
リンカーンセンターのバレーシアターのこけら落としに作曲され、
今年でちょうど50年がたちました。
6-10
ファンファーレというだけあって、何が起きるんだろう?と考える暇もなく
あっという間に終わってしまった感じで、客席からは戸惑いのざわめきが
感じられました。ちなみにこの作品は「12音技法」で書かれたものです。

そして「春の祭典」。
6-11
バレエの為の管弦楽曲として1913年に初演されましたが
当時の大混乱でも歴史に残るものです。今回は作曲者自身による
ピアノ編曲版での演奏です。
ピアノデュエットと表記され、最近では2台ピアノでの演奏も
多いようですが、音域を集中させ、響きを一台で共有出来ること、
お互いのタイミングが判り易い、ということで
連弾での演奏にしました。
6-13
ピアノで旋律を弾くというよりは打楽器的な使い方が多く、
めまぐるしく変わる拍子、複雑なリズムと和声と相まって、
パワー全開の迫力で会場を圧倒しました。
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最後のアンコールは、同じくストラヴィンスキーのバレエ音楽
「ペトルーシュカ」より「ロシアの踊り」。
こちらは、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい曲で
聴いている方々からもホッとした雰囲気も伝わってきました。
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6-18
振り返ってみれば、各曲で様々なアンサンブルを楽しんで頂けたプログラム
だったと思います。当初はネットでの反応が遅かったので、お客様の入りを
心配しましたが、最終的には前回を上回る180名近くのお客様に
ご来場頂きました。その約半分が友人知人などの関係者ではなくて、
毎回のように楽しみに遠方から足を運んで下さる常連のお客様
であることが、ライヴ・イマジンの財産だと思っています。
今回も終演後には演奏を堪能して頂けたお客様から声を掛けて頂き、
達成感と共に満ち足りた気持ちを味わうことが出来たのが
何よりの「ご褒美」であったと思います。
アンケートも半数に近いお客様から感想や励ましの言葉を頂きました。
今後への糧にしたいと思っています。
6-17
次回は10月19日(日)会場を亀戸「カメリアホール」に移しての公演で
フォーレの特集です。どうぞお楽しみに。

次回予告 「ライヴ・イマジン 29」
2014年10月19日 (日) 14:00開演
江東区亀戸文化センター3階 「カメリアホール」
『フォーレ・メロディの花束』
ファンタジー、子守唄、シチリアーノほか
ピアノ四重奏曲第1番

前田 秀 (Vn) 畑 修一(Va) 西村 淳 (Vc)
大門 一夫(Fl) 大村 新(Pf) 吉田 康子(Pf)




はるさい

【ポリドール POCL-1223】
ウラジミール・アシュケナージ(ピアノ)
 アンドレイ・ガヴリーロフ(ピアノ)
ストラヴィンスキー 「春の祭典」


4手のピアノによる「春の祭典」。ここでの旧ソ連出身の二人、
1962年(アシュケナージ)と1974年(ガヴリーロフ)の
チャイコフスキー・コンクールの覇者による演奏です。
ピアノ・デュオもここまで来ると究極のものを感じます。
YouTube上には同曲としてバーンスタインとティルソン・トーマスや、
アムランとアンスネスのものがあって、それはもう豪華な共演ですが、
このCDの演奏はそれらを上回っていて圧倒されました。
本当は私にとって、アシュケナージは得意な人ではないので
膨大な録音を前にしても手が伸びることはほとんどありませんでしたが、
ここはガヴリーロフと組ませたプロデューサーの慧眼に脱帽です。
ソヴィエトでの英才教育で鍛えられた者同士、
音楽についても共通の土台がるに違いありません。
例によって最弱音から最強奏まで技術的に余裕があって
不安定なところはまったくないし、お互いが素直に、自然に弾いたら
こんなにできちゃったみたいな演奏です。
むしろ洗練されていると言ってもいいような表現に驚きます。
あいまいさのない、生半可なレベルではありません。
どこにもクレジットされていませんが、どちらがどのパートかしら?
譜面は4手の連弾が正しいのですが、手の交差が多いため
2台ピアノでの演奏も多いようです。
それにしてもイゴール、これ、どうやって作曲したんでしょう?
本当にすごいものを作ったなあと感心してしまいました。

今週末24日のライヴ・イマジン28でも連弾で演奏予定です。
どうぞお楽しみに!


イマジン28葉書
2014年5月24日(土) 13:30開場 14:00開演
すみだトリフォニー 小ホール

ライヴ・イマジン28は、ト短調にこだわったモーツァルトの名曲と
時代を突き抜けた「春の祭典」という組み合わせの妙をお楽しみ頂きます。

モーツァルト  弦楽五重奏曲ト短調 KV516 
モーツァルト  歌曲「夕べの想い」KV523
モーツァルト  歌劇「魔笛」KV620より パミーナのアリア

ストラヴィンスキー 「春の祭典」ピアノ連弾版


鷹尾伏 紘子(ソプラノ)   石井 亨 (フルート) 
成澤 良一 (オーボエ)   水上 健 (ファゴット)
前田 秀 (ヴァイオリン1) 前田 薫 (ヴァイオリン2)
畑   修一 (ヴィオラ)   浅井 直樹(ヴィオラ)
西村 淳 (チェロ)     飯野 恵秋(コントラバス)
吉田 康子 (ピアノ)     大村 新 (ピアノ・指揮)

入場無料(要整理券) 未就学児童の入場はご遠慮下さい。
入場整理券をご希望の方は、下記の問合せ先アドレスに
お名前 ご住所 電話番号 年齢 職業 コメントを添えて
「ライヴ・イマジン音楽記を見て整理券希望」とご記入下さい。
折り返し上記の葉書(入場整理券)をお送りします。
お問い合わせ  liveimagine@yahoo.co.jp

yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。