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2014 / 07
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みどり
【SONY SK 45941】
バルトーク ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番
五嶋みどり-Midori(ヴァイオリン)
ズビン・メータ指揮 ベルリン・フィルハーモニカー

1989年2月の録音です。つまりまだMidoriが18か19歳のもの。
バルトークのヴァイオリン協奏曲はあまりほかに聴いたこともないので、
比較してどうのはできませんが、ここのMidoriの演奏は完璧です。
2番にはカデンツァの少し前に四分音の指定があることを知りました。
そしてその個所をきちんととても見事に表現しています。
音程がとてもいいということの裏返しなのかしら・。
朋友(まさか、この大指揮者がそんなわけはないのですが、
そんな風に思えてしまう)、ズビン・メータの指揮が
実に堂々としていて、シンフォニックに鳴らすだけではなく、
ベルリンフィルから奥深い表現を引き出しています。
なにより東洋の10代の女の子がベルリンフィルの前で
堂々とバルトークを弾く、天晴なこと!
日本人としてなんか嬉しくなってしまいます。
Midoriは間違いなく世界にトップランカーとして
認められている一人です。
そしてその活動は音楽を中心にして、教育に対しても
自分のできることをやろう、という意欲がとてもよく伝わります。
その活動も尊敬され、賞賛されるべきものなのに、
少し日本の音楽マネージメントの世界は敬遠気味なのは
どうしてでしょう。私はこれからも彼女の活動
を見守っていきたいと思います。



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カティア
【SONY 88697873852】
リスト作品集
 カティア・ブニアティシヴィリ(ピアノ


またヴィジュアル系のピアニスト?みたいな感じで
ブニアティシュヴィリのデビューCDは見送りしていて
ようやく手に取ってみました。しかも最初に入っている曲は
リストの中で最も有名な「愛の夢」。
この曲は遠い昔にシフラの演奏で聴いたのが初めてでしたが、
その後、弾く機会もあり、とても身近に感じていたものでした。
どうせ・・と思いきや、初めの音が響いた途端、部屋の空気が
変わるほどの衝撃がありました。この人は間違いなく
ギフテッドされたものを自分のものにしています。
音の一つ一つを慈しむように、そして奥深い表現がここにはあります。
なるほどクレーメルが惚れこんだその才能ですが、
人によってはこれほどの感情移入に嫌悪感を持つ人も
いるかもしれません。それにしてもすごいものです。
デビューの録音はリストでなければ、ファウストでなければならない、
こんな決断を下す20代前半の女性。世界は広いものです。
いずれ「生」の彼女を聴いてみたいものです。
いやはや次から次へと才能が溢れ返っているこの分野に
あっという間にトップランクに躍り出た妖精。目が離せません。

ヒース氏がピアノを習い始めたころ、大好きな曲で
いつか弾けるようになりたいと憧れた曲の一つが
グリークの「トロルドハウゲンの結婚式」でした。
これはマイ・フェイヴァリッツのひとつで嬉しくなってしまいました。
いわく、「これを聴いていると作曲者の描いている情景が
目に見えるように美しく浮かび上がってい来るのだ。
ポクポクとひづめを鳴らして進む小馬。花嫁花婿を載せた
そりを引いて、教会へやってくる。そのリズムの上に、
結婚式をあらわす美しいテーマ。
教会の前に花嫁がついたことを告げる鐘の音のように、
鍵盤の端から端まで力強い和音が鳴らされる。
ひっそりと静まり返った聖堂のなか、式の間に静かに
演奏されているオルガンにじっと聞き入る。
そして花嫁花婿は立ち去る。またひとしきり鐘の音。
ひづめの音がだんだん遠くに消えて行って、
曲は例のごとくジャジャーンという和音で終わる。」

この、のどかな幸福感にあふれた曲をギーゼキングの演奏で。

hi-su
音楽-人生の喜び(日貿出版社)
エドワード・ヒース著 別宮貞徳訳

欧米の政治家で音楽も玄人はだし、という人は結構たくさんいます。
古くはプロイセン王、フリードリヒ大王を筆頭にして、
初代ポーランド大統領パデレフスキ(この人は玄人はだしどころか、
玄人ですが)、割と近いところではドイツのシュミット首相、
そしてこの本のエドワード・ヒース。
幼少から教会の聖歌隊にはいり、オックスフォードではカレッジの
オルガニストを務め、労働党の党首としてダウニング街10番地の
住人となったときにはピアノを官邸に持ち込んだ初めての首相でした。
印象に残ったセンテンスを二つ紹介します。
政治家としてはイギリスのEEC加盟という案件には崖っぷちに
追い詰められたような苦労をされたようです。でもそこには常に
音楽が彼のなかにありました。引用してみると・「自分が固く
信ずるヨーロッパの連合のために多くの時間とエネルギーを
ささげた人々すべての勝利だった。イギリスとヨーロッパの
新しい時代が開かれたのだ。・・すぐにラジオやテレビに出てくれと
マスコミの注文がひきもきらない。私は何にも出たくなかった。
この瞬間の意味の重さに即座の反応を示すこともできないし、
栓を抜く気にもなれなかった。このときまでいつも私の身近に
いてくれた数人の友人とともに、官邸に戻り、バッハの平均律
クラヴィア曲集第1番のプレリュードとフーガを弾いた。
クラヴィコードのしみじみとした音の響き、10年の苦闘と敗北の
あとに訪れた成功の中で、それは私たちの心に平安を与えて
くれた。」音楽家としてはプレヴィンに依頼されエルガーの
「コケイン」を指揮した様子に、ああこの人は音楽家として
やりたかった人、そしてそれが出来る人だと感じましたが、
オックスフォード時代、進路を決めるに当たり、
30年代、イギリス音楽界の重鎮、サー・ヒュー・アレンに
助言を求めています。「君は近代学科をやっており、たぶん成績も
いいだろう。法律奨学金もとっているし、学生会の会長にもなった。
法曹界に入って、やがて政治家の仲間入りすることはきっと
できるだろう。もう一つの道は、音楽を専門にやることだね。
ピアニストでオルガニストで合唱の指導も指揮もできる。
何か音楽の資格を取れば教師にはなれるがね、
そういう生活は結局面白くもない雑用でいっぱいだってことが
わかると思うよ。反対に政治のほうを選べば、アマチュアとして、
音楽そのものをいつまでも楽しみにできるわけだ。」私はのちに
政治に打って出るつもりで法曹界に入ることにした、と。
あとは音楽家との交流とかレコードの事が満載ですが、
アイヴスの「詩篇90番」とかヴォ―ン・ウィリアムスの
交響曲第5番とか未知の作品への興味をかきたてられました。
イマジンで一緒に演奏している人たちはみな仕事を持ちながら
音楽への想い胸に頑張っています。みなヒースさんにはなれなくても、
ねっこの部分、音楽への熱き情熱は変わるものではありません。


yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。