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2015 / 01
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お正月の気配も冷めやらぬ1月半ば、ライヴ・イマジンは
第30回目を迎えました。会場は、すみだトリフォニー小ホール。
今回は、今まで出演して頂いた方々を中心に輪を広げて、
総勢27名という最多の演奏者でした。
その名も「ライヴ・イマジン祝祭管弦楽団」と銘打って、
今昔の協奏交響曲をコンセプトに賑やかで華やかな公演となりました。
やはり最初は幹事の御挨拶から。もうお話は慣れたもの、
滞りなく流れます。
イマジン30幹事挨拶
今回は新春でお祝いの会でもあったので、女性は色物の
ロングドレスが多く、舞台はお花畑のように華やかです。
コンマス氏も紅一点のシャツで。
イマジン30ヴぁイオリン

1曲目はモーツァルト作曲 弦楽器の為の協奏交響曲KV320e イ長調
弦のソリスト3人
冒頭わずか数十小節の未完で終わった作品に、
メルクスが補筆したものです。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを
独奏者として、管弦楽合奏と共にアンサンブルあり、ソロありの
変化に富んだ作品。珍しい曲だけに音源も見つからず、
楽譜の整備する段階から膨大な時間がかかりました。
各独奏者は正月休みも返上でメトロノームとにらめっこしながらの
地道な練習を重ね、準備万端で臨みました。
その成果を存分に発揮して縦横無尽に華麗なメロディを描く
三者三様の独奏者と、それを盛り立てていく合奏の厚い響きは、
協奏交響曲ならではの醍醐味。会場のお客様からは
拍手大喝采を戴きました。

2曲目はショスタコーヴィッチ作曲 ピアノ協奏曲第1番Op.35 ハ短調
イマジン30タコ終了
ピアノ協奏曲でありながら、トランペットが大活躍する躍動感あふれた曲。
ベートーヴェンの熱情をパロディにした旋律で始まり、
躍るような軽快なフレーズからマーラー風の叙情的な楽章などを経て、
最後はファンファーレを思わせる高らかなトランペットと共に威勢よく締めくくります。
イマジン30大西  イマジン30ヴィオラコンバス

各パートの丁々発止のやりとり、めまぐるしく変わるリズムがあり、
奏者全員が一瞬たりとも気が抜けません。
青山、勝守近藤名倉矢作伊庭たまき
本来であれば指揮者が必要な曲をコンマスのリードのもと、
皆の集中力で一気に弾き切りました。通常のピアノ協奏曲では、
ピアノが中央に来る配置ですが、大音量のピアノとのバランスと
各奏者のコンタクトの取りやすさを考えて、ピアノを舞台後方に置
く配置となりました。この曲はプロでも演奏出来る機会があるかどうか、
という千載一遇のチャンス。長い時間をかけて練習をして、
レッスンで指導を受け万全を期しての本番でした。
「今までで一番集中出来て思う存分弾けた」という
ピアニストの気迫の演奏は、お客様にも熱い思いが伝わったと思います。

ここで休憩。ロビーにはバーコーナーもあり、お客様もホッと一息。

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縮小大門
後半は、モーツァルト作曲 
フルートと管弦楽の為nアンダンテ KV315 ハ長調
前半の緊張感あふれる2曲とは一転して、穏やかで美しい曲で後半の幕を
開けました。協奏曲の第2楽章として作曲されたというこのアンダンテは、
伸びやかなフルートの音色に相応しくたゆたうような管弦楽の響きに載って
独奏フルートが清らかな幸福感を届けてくれます。ピアノ伴奏では
よく耳にする曲ですが、管弦楽伴奏版は一段と味わい深いものがあります。
独奏者の安定感のある美しい音色とそれをたっぷりと聴かせる歌心で、
お客様をうっとり魅了しました。

そして公演のトリは、
モーツァルト作曲 管楽器の為の協奏交響曲 KV297 b 変ホ長調
管縮小の4人
オーボエ、クラリネット、バソン、ホルン奏者にとってこの曲は
管楽器アンサンブルを学び楽しむという点において、広く親しまれている
大きな存在です。今回のように管弦楽と共に演奏出来ることは、
また一段と多くを学べる特別な機会でもあります。
モーツァルトが1778年パリ到着間もない頃に当時居合わせた4人の
名管楽器演奏者のために作曲し演奏前に散逸、20世紀初頭になって
発見されてその真贋が問われたという経緯があります。
のちに音楽学者レヴィンによる版も存在し、こちらは作曲当時の編成
といわれるクラリネットの代わりにフルートが独奏者となっているものです。
今回はクラリネット独奏者の版を使用しました。
ホルン3人とチビタ伊庭近藤 野原各務
いずれにしても、この曲も協奏交響曲ならではの迫力と管楽器の軽妙さを
十分に味わえるものです。独奏者4人によるアンサンブルと技巧的な
独奏部分は、終楽章の変奏曲で華やかに展開し、管弦楽と織りなす
大団円をもって曲を盛り上げます。各奏者の技量はもちろんのこと、
独奏者どうしの駆け引き、管弦楽とのやりとりなど、多くの資質を
要求されますが、それぞれが素晴らしい演奏で音楽を高みに導きました。
イマジン30終演
この公演を締めくくるにふさわしい夢のような競演にお客様も酔いしれ、
次の瞬間に目覚めたように大きな拍手が会場を包みました。


ここで幹事が再び登場。ご挨拶の合間に舞台上では総勢27名の演奏者が再び
登場して満員状態。全員でのアンコールは、モーツァルトの
ドイツ舞曲第3番、通常「そりすべり」と呼ばれる楽しい小品です。
イマジン30アンコール
一部の奏者は自分の楽器を高音、低音それぞれの鈴に
持ち替えて登場。「そり」を思わせる音色が曲を彩り、
さながら「鈴の協奏交響曲」を思わせました。
和やかな雰囲気のうちに公演を終了し、ロビーには
多くのお客様と出演者との歓談の場となりました。
加工後の集合写真2

おかげ様でライヴ・イマジン30は140名のお客様に
ご来場頂き、盛会のうちに無事に公演を終えました。
次回は、ゴールデンウィークの5月5日(火祝)に
場所をティアラこうとう小ホールに移して、
弦楽四重奏曲とピアノ四重奏曲を予定しています。どうぞお楽しみに!

次回予告
ライヴ・イマジン 31
2015年5月5日〈火祝)  ティアラこうとう 小ホール
ベートーヴェン  弦楽四重奏曲 第15番 Op.132
ブラームス    ピアノ四重奏曲 第1番 Op.25

  ヴァイオリン 前田 秀、前田 薫   ヴィオラ 吉水 宏太郎
  チェロ     西村 淳         ピアノ  吉田 康子

まっちゃん
[MARIINSKY RECORDINGS / KING INTERNATIONAL SACD Hybrid]
ショスタコーヴィチ : ピアノ協奏曲集、シチェドリン:ピアノ協奏曲
デニス・マツーエフ (ピアノ)、チムール・マルチノフ (ソロ・トランペット)
指揮: ワレリー・ゲルギエフ  マリインスキー劇場管弦楽団

デニス・マツーエフは、今年40歳になるロシアのピアニスト。
ソチオリンピックの閉会式の時にスケートリンクの中央で
ラフマニノフを弾いていたのも記憶に新しいですね。
1998年第11回チャイコフスキーコンクールの覇者として
世界中で目覚ましい活躍を行っています。
身長192cmという大柄で強面、熊さんのような印象があります。
イケメン好みの日本では人気は今ひとつかもしれませんが
前述のブロンフマンと並ぶとも劣らぬ素晴らしい演奏でした。
知性的なブロンフマンとは対照的にエネルギッシュで
スケールの大きい反面、美しく繊細な歌心も併せ持っていて、
すっかり虜になりました。また共演のチムール・マルチノフの
トランペットも表情豊かな音色で聴かせました。
そういえば初めてこの曲をYou tubeで動画で聴いた時にも
偶然にもマツーエフでした。
ステージのピアノが崩壊するのでは?と心配した程の爆演で、
私にこの曲が弾けるのだろうか?と心配になったことを
思い出しました。タコの協奏曲は2007年と2013年の2回録音
しているようですが、この新しい方のディスクは
マリンスキーのハイブリットSACD版で音質も素晴らしく
感激もひとしおで、大きなエネルギーを貰えました。
そしてロシアの音楽家の層の厚さを改めて実感させられる
大切な1枚となりました。


tako
【SONY SK60677】
ショスタコヴィッチ・ピアノ協奏曲 & ピアノ五重奏曲
イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)
ジュリアード四重奏団
トーマス スティーヴンス(トランペット)
エサ=ペッカ・サロネン指揮 ロサンジェルス・フィルハーモニック

ピアノ協奏曲第一番は「自伝」のなかでは
「私はソヴィエトの作曲家である。現代を英雄的な、
はつらつとした、きわめて快活な時代だと感じている。
この曲で伝えたかった。」としていますが、まあそれはいいとして、
音楽そのもののもつ多面性、人を馬鹿にしたような毒すら感じる響き、
猛烈なスピード感は、およそ80年が経ち混とんとした現代は
ショスタコヴィッチの感じた現代よりもこの曲想に近いのでは、
と思ってしまいます。この曲はいくつか録音も聴きましたが、
ブロンフマンの圧倒的な響きとテクニックに支えられた音楽には
全くぶれがなく理想的にこの曲の本質を伝えてくれます。
作曲家本人の演奏よりもより音楽の彫は深く、おそらくテクニックも
申し分なく一枚上、とみました。第二楽章のマーラーを思わせる
泣かせる一節などサロネンの指揮も絶好調で
そのあとのしみじみとしたトランペットに痺れます。
日本ではあまり人気のないピアニストですが、
どうしてどうしてその実力は計り知れません。


2014年1月ライヴ・イマジン27
1月

2014年5月ライヴイマジン28
5月


2014年10月ライヴ・イマジン29
10月

あけましておめでとうございます。
1月17日の公演で、ライヴ・イマジンは12年目、第30回となります。
その時々で最大限の努力を無心で傾けていると、
時間がとても早く感じます。そうやって流れてきた月日がそのまま
自分達の糧となるよう願いつつ回を重ねてきました。
「お客様と共に楽しむ」をモットーに多くの方々に
支え励まして頂いてきました。まだまだ道半ば、お客様への
感謝の思いと共に少しでも皆さんにより楽しんで頂けるよう、
これからも向上心を持って続けていきたいと考えています。

第30回目は、今まで何度も出演して頂いた方々を交えて
「ライヴ・イマジン祝祭管弦楽団」と名付け大人数での演奏で
新年の幕を開けます。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ライヴ・イマジン一同


yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
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をモットーに進化中。