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アジアユースオケ1  アジアユースオケ2
アジアユースオーケストラ東京公演
2015年8月29日(土)オペラシティ コンサートホール
ベートーヴェン作曲 エグモント序曲 Op.84
ハイドン作曲 チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb-2
ベートーヴェン作曲 交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱」
指揮 リチャード・パンチャス  
チェロ独奏 スティーヴン・イッサーリス
合唱 アジアユースオーケストラ東京合唱団


アジアン・ユースオーケストラの公演は2年ぶり、
今回は上海、北京、天津、香港、台北で設立25周年記念式典を行い、
嘉義を経由して、大阪そして東京での最終公演、この日が
3週間にわたるツァー最終日となりました。
メンバーはアジア各国から毎年厳しいオーディションで選出され
今回も中国、香港、台湾からの参加が圧倒的で日本人は13名。
日本人にはこういう場は貴重だと思いました。
友人であり師でもあるチェロ奏者のスティーヴン・イッサーリス氏が
ソリストを務める公演ということで、以前から楽しみにしていました。

開演間もなく芸術監督・指揮者のリチャード・パンチャス氏の登場。
少し危なげな足取りは2年の歳月を感じさせましたが、
指揮台に上ると年齢を感じさせない颯爽とした指揮ぶりに、
なんだかホッとしました。先ずはエグモント序曲。
弦楽器の分厚い音が響き渡り、管打楽器も前回より
腕達者が揃っている印象です。

次はお目当てのイッサーリス氏の登場でハイドンの名曲、
チェロ協奏曲第二番。オーケストラパートも弾きながら
各楽器に目配りし、リードしていく様は前回と変わらない様子。
もっとオケの人数を少なくした方が、明るい音楽の持つ
軽やかさが表現出来たのでは?と思いましたが、
そうはいっても音楽の「格」の違いは歴然、
超絶技巧も織り交ぜながらキビキビとした素晴らしい演奏に
大喝采が鳴りやまず、アンコールはソロで「鳥の歌」。

後半の第九には、舞台奥にぎっしりと合唱団員が並び
立錐の余地もないほどで、4人のソリストはパイプオルガンの
テラスです。イッサーリス氏と彼の24歳になる息子ガブリエルも
楽団員に拍手で迎えられてオケに加わりました。
第4楽章後半、朗々と響くバリトン。人の声のすごさは
合唱団の迫力が加わり会場を揺るがします。
演奏者も聴衆も渾然一体になって熱い演奏に酔い、
ブラボーと拍手の嵐!

余韻が冷めやらぬうちに最終公演恒例のパンチャス氏の
ご挨拶と出身国別のメンバー紹介で再び若い聴衆の歓声で
大いに沸きあがりました。客席には福田元首相の姿も。

アンコールには、前回同様にエルガー作曲の
「エニグマ変奏曲」より第9変奏。「ニムロッド」という名を持つ
この美しい曲は、「親友の絆」という意味もあります。
これで明日から皆それぞれに自国に旅立つ奏者たちの
渾身の演奏、そして舞台の袖に引き下がるバンチャス氏が
思わず泣き出してしまったコントラバスの女性に
優しく接した姿に涙しました。
国境を越え、言葉を越えて共感できる「音楽」の素晴らしさを
再び実感させてくれた稀有な時間、ありがとう、アジアン・ユース!


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カールベーム
【ユニバーサルUCCG-4604】
モーツァルト・「ポストホルン・セレナーデ」
&「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニカー

カール・ベームは一時期日本のクラシックファンを総なめにしていました。
1970年代のウィーン・フィルハーモニーとの来日は一つの事件として
語り継がれるほどです。今では昔の巨匠たちの間に入ると人気は
いまひとつといった感がありますがモーツァルトの録音は
昔から定評のあるものでした。ただ当時を振り返ってみても
表現が固い、重たいという印象から必ずしも良しとは
していませんでしたし、むしろセレナードなんかはウィーン八重奏団が
自由に羽ばたいた演奏が最高でした。そんな中、超有名曲
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K525が入ったCDを手にしました。
オケはウィーン・フィルです。74年の録音とあるのでもう80歳?
のおじいちゃんが棒を振ったわけですが、この演奏には正直、
聴き惚れました。しっかりした骨格の中、ウィーンのやわらかい弦と発音、
美しい響きにああ、これしかないわって思ってしまったくらい。
やはり伊達に人気があったわけじゃなかったんですね。



アルゲリッチCD
【Polydor UCCG-3339】
マルタ・アルゲリッチ デビュー・リサイタル
ショパン・スケルツォ第3番 Op.39
ブラームス・2つのラプソディ Op.79
プロコフィエフ・トッカータ Op.11
ラヴェル・水の戯れ
リスト・ピアノソナタ ロ短調

マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

1960年.まだ19歳になったばかりのアルゲリッチの
ドイツグラモフォンデビューです。あまりにも多くの人がこの演奏に
賛辞を与えているのでここで採りあげるのもはばかられるのですが、
食わず嫌い、いままで聴いていなかったのですから、私にとっては
とても新鮮に聞こえます。まず最初の印象は怖いもの知らず、
圧倒的な打鍵と音楽のものすごい推進力。脱帽です。
この5年後に彼女はショパンコンクールを制覇するので、
(当たり前すぎることですが)適性はショパンかとも思いきや
ブラームスのラプソディもかくや。プロコフィエフのリズムは
まるでマイケル・ジャクソンのダンスみたい。そしてラヴェルの
水しぶきがきらきらと。アルゲリッチはこの時点ですでに
トップランナーとして走り始めています。この天才とともに
同じ時代を過ごしていることを改めて知りました。
最近アルゲリッチはソロをほとんど弾きませんが、
そりゃあこんな音楽をいつもやっていたら全部自分に却ってくる。
世の中の天才と呼ばれた人たちの末期を想いました。
最後におよそ10年後に録音されたリストのモンスター・ソナタ。
リストがもし生きていたらおそらくこんな風に弾いたことでしょうね。



yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
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