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2015 / 12
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小菅優
【SONY SICC 421】
モーツァルト ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」&第21番
小菅優(ピアノ)
ローレンス・フォスター指揮 北ドイツ放送交響楽団

その地位を着々と固めつつある、小菅優さん。
ドイツで教育を受けたこと、コンクール出身者ではないこと、
マネージメントも自分で全部やっているらしいこと、
ザルツブルク音楽祭でソロを弾いた2人目の日本人ということ。
これくらいの知識しかありませんでしたが、とうとう私の中での
CDデビューとなりました。そして何より大好きな「ジュノーム」を
弾いていることがとても嬉しいです。
その「ジュノーム」、一聴して感じるのは大変美しいタッチで、
曇りなく弾いています。おそらくこの曲を作曲した
モーツァルトと優ちゃん、同じくらいの年齢ということが
余計共振するものがあるのかもしれません。
フレージング、様式感、とてもしっかりしていて時として
ベートーヴェン?って思うほど。その意味では21番のほうが
より適性はありそうです。古楽、フォルテピアノで
弾かれる機会も多いモーツァルト。
でもこういうのも残ってほしい。やや一本調子に
なりそうなところもるけれど、それはオケにも責任が
大いにあって、弦の表情も硬いし、響きも薄い。
どこかピアノとの対話がうまくいっていない感じも。
優ちゃんは対話をするのを一番にしたいと
ライナーノートで語っているのに。
でも疾走する3楽章の素晴らしさには痺れました。







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バレンボイム
【EMI 7243 5 72649 2】
ブラームス ピアノ協奏曲第1番
ダニエル・バレンボイム(ピアノ) 
ジョン・バルビローリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団

プロ野球の世界ではピッチャーとバッターを両方やるすごい新人が
出てきて、二刀流という名前で呼ばれているようですが、
音楽の世界では同じく二刀流が存在します。
その代表格はダニエル・バレンボイムであることに異論を唱える人は
いないでしょう。指揮者としてベートーヴェンの交響曲全集を2回(?)、
ピアニストとしてピアノソナタ全集を2回、ピアノ協奏曲に至っては
ピアニストとして2回、そのうちの一回は弾き振りですから、
こんな録音をしている人は他にはいません。
全集を1回やることすらとてつもないことなのに。
それどころかブルックナーの交響曲全集も2度。
ほかにもいろいろあるかもしれませんが、そのバイタリティゆえに
かえって日本での人気は控えめであるように感じます。
ブラームスの協奏曲はこれしかないようですが、
バレンボイムがまだ若かった時、26歳頃1960年代の録音です。
大指揮者バルビローリのゆったりした大らかな音楽づくりに共感した
大きな息の長いフレーズは未来の巨匠を十分に感じるものです。
この曲はブラームスのまだ20代の青春の詩であり、
バレンボイムは甘美さ、やるせなさ、怒りなどほとばしる感情をぶつけた
快演になっています。これ以降、めきめきと指揮者として頭角を現して
いくわけですが、バレンボイムはその自伝の中で、「オーケストラ演奏に
関しては、私は今持っている知識の大半をバルビローリから学んだ」
としています。お気に入りの演奏の一つです。



バックハウス
【Profil PH10070】
・ショパン:12の練習曲Op.10
・ショパン:12の練習曲Op.25
ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)

1928年のバックハウスです。このProfilという会社でリリースされた
CDのこのブログ2度目の登場となります。バックハウスはほとんど
イコールベートーヴェンという刷り込みからショパンというのが今ひとつ
ピンときませんでした。いやはや背筋がピンと伸びた何と見事な
エチュードでしょう。ショパンのエチュードは弾くだけでも
大変な曲ですが、大げさに言うなら他のピアニストは
どこかごまかしている、テンポを突然落としたり、ペダルに逃げたり。
バックハウスのこの演奏を聴いていて最初に感じたのはこれでした。
ルバートとかタメとかそんなものに頼らずに、遠近法的にあるときは
中間部のメロディー、ある時は低音をくっきりと。
エチュードはこうやって弾くんだよと言っているよう・・
そしてその先にあるのは作曲に10年以上の開きがある
作品25のエチュードが確かに作品10に比べてはるかに音楽的に
実り豊かな作品となっていることを知らしめてくれたことでした。
彼の弾く偉大なるベートーヴェンのソナタが
どうも今一つピンとこないのですが、
こちらのほうが余程しっくりくるのはどうしてでしょうかね。


yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
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