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2016 / 07
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縮小ギルバート
東京都交響楽団 第812回 定期演奏会
  モーツァルト・交響曲第25番 ト短調 K183
  マーラー・交響曲第5番 嬰ハ短調
アラン・ギルバート指揮  東京都交響楽団

アラン・ギルバートさん、現ニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督。
モーツァルトの25番はライヴ・イマジンでも演奏したこだわりの曲。 
またマーラーの5番は2度ほど生を聴くきかいがあったものの、
ちょっと苦手な作曲家のひとり。
以上の予備知識を持って夕闇のサントリーホールに。
やはり指揮者への期待かチケットは完売だとか。
モーツァルトはこの曲だけについて言えばちょっと物足りない感じも
ありました。都響のメンバーの合奏能力の高さをところどころに
感じましたが、本領を発揮したのはやはりマーラー。
苦手な68分は必ずしも長くはなく、繊細さと豪胆さがきちんと同居した
見事なものでした。さすがアラン、ニューヨークで張っているだけあって、
伊達ではありません。日本のオーケストラをきっちりドライブしていたし、
団員もそれによく応えていたし、冒頭のトランペット、終楽章のホルン、
名手が見事なプロの技をみせてくれました。
難を言うなら、やはり音の厚み、音楽への共感と
踏み込みの不足(ノリの不足?)を感じましたが、
これは都響に限ったことではなく、在京オケはどれもが抱えているもの。
これを乗り越えないと本当の意味での「感動」は
なかなか味わえないものです。

(特別寄稿 J.N)


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無題
【NIFCCD 001】
ショパン マズルカ集
フー・ツォン(ピアノ)

私はショパンの音楽は哀しみ、慟哭、怒り、憤り、
単語で表すなら、そんな言葉に彩られていると思います。
決して楽しい、しゃんしゃんしゃんというものとは違う。
優れた芸術作品がおしなべて、ほの暗いものを必ず包含して
いるように、ショパンの音楽はこのほの暗いものが他より
多いように感じます。マズルカは、その心をストレートに
告白したもので、なかなか子供達が手を出せるような
領域ではありません。フー・ツォンは今をときめく中国の
ピアニストたちの中にあっても決してその輝きを失わない
ように思います。1955年のショパンコンクールに入賞し
マズルカ賞を受賞したように、マズルカはますます凄みを増し
他の追随を許さないほどの演奏です。巨匠風なものとも違う、
ショパンの情念に深いところで共鳴し、それが音となって
迫ってきています。マズルカ、どちらかといえば誰もが
敬遠しがちなものを、一東洋人が最も得意としている。
私たち日本人にありがちなコンプレックス、偏見を
打ち破ってくれています。

ゴーティエ
【ERATO 509999341582 8】
・シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
・シューマン:民謡風の5つの小品 Op.102
・ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
・ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.65

 ゴーティエ・カプソン(チェロ)
 フランク・ブラレイ(ピアノ)

イケメン兄弟で鳴らしたカプソン兄弟は、
もう若手とは呼べなくなりましたが、
これまでもラ・フォル・ジュルネでも実際に聴くチャンスもあったし、
その時にはここでピアノを弾いているブラレイも一緒でした。
チェロのゴーティエは以前すみだトリフォニーホールで
アルゲリッチが中心となって企画されたグルダ追悼演奏会では
そのグルダのチェロ協奏曲で鮮烈な印象を与えられました。
そんなゴーティエとブラレイとソロアルバム。
ゴーティエのチェロの特徴はバカ鳴りする(言葉が悪いですね)
ゴフリラーのチェロですが、ここではきちんとピアノとのバランスが
調整されています。曲の中ではやはり、お国もののドビュッシーに
一日の長があるようですが、たとえばイッサーリスのもつこまやかな
ニュアンス、アゴーギクなどにはまだまだ及ばないなあというのが
実感です。はっきり言ってまだまだ青い・でももちろん一流の演奏、
ただ超がつくかどうかについては?かな、ということ。
ブラレイについても同様の印象で、2人の「王子」の今後に
期待したいです。





ハフ
【Hyperion CDA67686】
スティーヴン・ハフ イン リサイタル
スティーヴン・ハフ(ピアノ)

このブログには何度も登場願っているハフ。
デュトワ・N響との圧巻のリストを思い出しながら
ソロのレコーディングを手にしました。この中のメインディッシュは
ベートーヴェンのピアノソナタ第32番ですが、前菜として
メンデルスゾーンの「厳粛な変奏曲」(大変な名演です!
敏捷性が要求されるこの曲にはハフはぴったりとはまります)、
二の皿として、色とりどりの小品がちりばめられたデザート。
メインディッシュは一皿でいい、デザートをたっぷりどうぞ、という
姿勢は最近食が細くなりつつあるなかではありがたいものです。
さて、メインのベートーヴェン、ハフはあまりベートーヴェンを
弾かないので、嫌いなのかしら?と思っていましたが、
さすがにこの演奏は大したものです。
各声部がきちっときこえてくるし、聴き終えた後の充実感はさすがでした。
美しすぎて悪いわけはないのです。二の皿はどれもワクワクしますが、
(メフィスト・ワルツにノックアウト!)最近ではあまりひかれなくなった
ウェーバーの「舞踏への勧誘」が秀逸。こうやって弾くものだという納得。
改めて現代最高のピアニストであることを確認しました。



yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。