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2016 / 11
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羊と鋼の森
【文芸春秋刊】
「羊と鋼の森」 宮下奈都著

ピアノ調律師を主人公にしたマンガ、「ピアノのムシ」の
大ファンの私は最新巻も一気読みしたところでしたので、
この本にもとても期待していました。
ピアニストにいくら光が当たっても、いくら栄光をつかんでも、
それを支えたピアノ調律師は、なかなか表に出てくることは
ありません。でも調律の力は本当に大きいものです。

今年2月のライヴ・イマジン33でモーツァルトのジュノームを
弾いた時には、前日午後にホールを借りて、本番で使う
スタインウェイのフルコンを舞台でしっかり調律をしてもらいました。
いつも自宅のピアノ調律をお願いしているSさんは、
弾く曲に合わせて私の仕様に仕上げて下さいます。
おかげさまで本当に安心して本番は普段以上の力が出せました。

この本の主人公はあるきっかけから調律師になり、
人間としてのありかた、生き方をさわやかに、そして
優しいまなざしで描いたものです。
少々辛口に読書感想とするなら、周りにいる人たちは
皆善人なのでアクセントもなく、ピアノ調律の専門的な内容
となるとどうしても核心のまわりをうろついている感じは
致し方ないことなのかもしれません。
で、本当にそれだけなんです。
ちょっと大きな賞をとった作品だけに
期待をしすぎてしまいました。






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都響
11月19日(土)19:00開演 サントリーホール 
第817回 定期演奏会Bシリーズ
指揮/大野和士   ヴァイオリン/庄司紗矢香

 
フォーレ:組曲《ペレアスとメリザンド》 op.80
デュティユー:ヴァイオリン協奏曲《夢の樹》(1983-85)
シェーンベルク:交響詩《ペレアスとメリザンド》op.5


まずプログラム構成に激しく惹かれました。
ふたつの「ペレアス」のあんこがデュティユーともなれば
美味しくないわけがない。やはり大野さんだからこそできた、
できるプログラムだなと。
クリスマス・イルミネーションが美しいアークヒルズ。
チケットは完売なそうな。席についてみると意外にあちこちに空席が。
定期会員がむしろ拒否反応を示したプログラムだったのかもしれません。
フォーレはともかくとして、デュティユーとシェーンベルクを
「録音」を通して最後まで聴く人が一体どれほどいるのだろうか・・
などと思いながら軽めのタッチで描かれたフォーレから。
どうもこのオーケストラはヴァイオリン群があまり届いてこない。
矢部さんがコンマスでなかったということもあるかもしれないけれど
彼はコンマスの隣で弾いていたわけだし。
デュティユーは勿論初めての体験。庄司さん、しっかり弾いているし、
楽器の音は突き抜けてとてもよく響いていました。
ただソリストに必要なのは協奏曲である以上グイグイと
自分のほうに引きずりこむものがないと、音楽の魅力が
なかなか届かないのも事実。シェーンベルクについては、
本当に後期ロマン派の最後に行きついたところで、
もうここにはいられない、という彼の想いを感じることができました。
ただ生でなければこの曲を通して聴くことはつらい。
長いだけでなくそれほど魅力的な旋律や、和音が出てこない
ということもその一因か。大野さんの指揮は
この曲が重くならないように、一気に聴かせるもので
演奏水準としては管楽器の奮闘もありなかなか高いレベルに。
ただ、感心はあっても感動はしなかった・・
いろいろと考えさせられる一夜でした。
(特別寄稿・J.N)

ワルツィングキャット
【RCA Victor 09026-68048-2】
ルロイ・アンダーソン名曲集
レナード・スラットキン指揮 セントルイス交響楽団

ルロイ・アンダーソンの人気曲、「そり滑り」
「シンコペイテッド・クロック」「タイプライター」
「トランペット吹きの休日」などが全部入っています。
こういうのを演奏するとやはりアメリカのオーケストラの乗りは抜群で、
それがこちらにも伝わって体が自然に反応してしまいます。
まさにスウィングしているって感じ。一方、スラットキンの指揮は
本格的なクラシカルなものなので羽目を外すようなことはしませんが、
正統的で立派な演奏とはこういうもの。大サービスのホログラムの
CDジャケットは何とも楽しい雰囲気です。「ワルツィング・キャット」は
一度ライヴ・イマジンのアンコールでも取り上げてみたことがあり、
この時にはとても楽しんでいただけたことを覚えています。
またどこかのアンコールでほかの曲をやってみたくなりました。


yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
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