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音楽三昧2017
音楽三昧コンサート2017 《スペインに吹く風》
2017年 5月 28日 (日) 14:30 開演 
近江楽堂(東京オペラシティ3F)


菊池かなえ・川原千真・田崎瑞博・蓮池仁・
加久間朋子(敬称略)
*ファリァ:「三角帽子」、「恋は魔術師」 より
*アルベニス:「スペイン組曲」より アストゥリアスほか
*グラナドス:「ゴイェスカス」 より間奏曲、嘆き・
 またはマハと夜鳴き鶯、藁人形
*ドビュッシー:「映像」よりイベリア
編曲/田崎瑞博

アンサンブル「音楽三昧」のコンサートはもう何度も行って
いますが、その魅力は何気なくみせてくれるプロの技、
アンサンブルの精緻さ、そして田崎氏の編曲の面白さに
尽きます。なんとも不思議な組み合わせの楽器編成ながら、
随所に各楽器のキメ技が光り、楽器持ち替えの妙味は
曲に思ってもいなかった彩を添えます。
特に今回のプログラムは「スペインに吹く風」という副題が
示すように、色彩がもともとたっぷりと添えられているもの
だけに大いに楽しめました。
個人的にはグラナドスの「ゴィエスカス」からの3曲に
惹かれました。もともとピアノ曲だったものを5人がかり。
編曲もピアノのアルペジオをどう反映するか、できるか
ということに力点を置いたとありましたが、見事に
アンサンブルに昇華されていました。
近江楽堂という理想的な会場でなんとも優雅な
音楽遊びを奏者とともに楽しんだ午後。
ライヴ・イマジン祝祭管弦楽団でお世話になった方々にも
再会できました。(特別寄稿 J.N)


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まっちゃん
【RCA 82876788612】
ストラヴィンスキー 「ペトルーシュカ」より3章
チャイコフスキー 「四季」
デニス・マツーエフ

マツーエフ、1998年のチャイコフスキーコンクールの覇者
とのことですから、すでに19年もたってしまいました。
圧倒的な技巧の持ち主という評判と、ゲルキエフのお気に入り
ということあって、この「ペトルーシュカ」には期待に
胸が膨らみました。まずもっているタッチの重厚さは、
キーシンをしのいでいます。大変難しいペトルーシュカでも
一音たりとも、キンキン、きゃんきゃんはありません。
「ペトルーシュカ」や「春の祭典」のような曲はアゴーギクや
ルバートといった音楽表現上の武器は使えません。
それだけに強弱の対比、タッチの変化、そしてどの旋律を
前に持ってくるかなど構造的な把握が重要になります。
そして何よりも、この曲をきちんと弾けるということが
重要になります。ポリーニでさえ十分ではないと指摘が
あったほどです。その意味でマツーエフのアプローチには
何一つ不足はありません。ものすごい迫力に
ただひれ伏すのみ、みたいな演奏です。
一転チャイコフスキーの小品はひとつひとつを慈しんで
弾いているのはわかるのですが、解禁されたアゴーギクや
ルバート、されに繊細な音色の変化を求めると、
物足りなさがでてしまいます。音楽表現のむずかしさ、
これほどの演奏をしていてケチをつけられるのですから
ピアニストは本当に楽じゃありません。

ジュピター縮小
ライヴ・イマジン37
ライヴイマジン祝祭管弦楽団第3回演奏会
指揮 田崎 瑞博、ピアノ独奏 吉田 康子
2007年5月7日(日)豊洲シビックセンターホール
ハイドン: 交響曲第98番
モーツァルト: ピアノ協奏曲第25番
モーツァルト: 交響曲第41番「ジュピター」

ピアコン縮小

ゴールデンウィークの最終日、朝から初夏を思わせるような
爽やかな五月晴れ。会場は、数年前に出来たばかりの
豊洲シビックセンターホールです。
朝9時に全員集合で入館して、早速に舞台設営から行います。
(以下、小さい写真はクリックすると拡大します。)
IMG_7600.jpg IMG_7619.jpg IMG_7617.jpg
公共のホールなので、ホールスタッフだけにお任せ出来ず
演奏者が軍手持参でひな壇の設置から力を合わせて行います。
ここはステマネの腕の見せどころ。見事な采配で要領よく
準備を進めます。曲によって配置も違うので事前に
打ち合わせを重ねて作業手順も完璧です。
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リハーサルはピアノ協奏曲から。
このホールには巷で「ピアノのフェラーリ」と呼ばれるイタリア製の
高価な手作りピアノ「ファッツィオリ」があります。
この数年で広く知られるようになり、ショパンコンクールの
公認ピアノとなりました。明るく美しい音色は
モーツァルトにピッタリ。弦や管楽器とも綺麗に溶け合います。
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第25番の協奏曲は演奏機会が少ないものの、
モーツァルトの後期を彩る名曲です。この曲からベートーヴェンは
運命交響曲のテーマとして取り入れたのではないか?というのが
東氏の考察です。
IMG_7702.jpg IMG_7729.jpg IMG_7737.jpg
次はハイドンの交響曲第98番。
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そして最後はジュピター交響曲。
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あっという間にリハーサルの時間が過ぎました。
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写真撮影を済ませて開場時間を迎えます。
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すでにホワイエにつながるエレベーターホールには長い行列が
出来ています。受付ではベテランの3人が手際よく
お客様をご案内します。
(小さい写真はクリックすると拡大します。)
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最初は恒例の幹事の挨拶から。
IMG_7958.jpg IMG_7961.jpg IMG_7969.jpg
そしてレクチャーの東 賢太郎氏にバトンタッチ。
今回は「さよならモーツァルト君」というタイトルに因むお話
ということでハイドン、モーツァルト、べートーヴェンの関わりを
ピアノ演奏を取り入れながら解りやすく解説して下さいました。
IMG_7977.jpg IMG_7997.jpg
最初の演奏はハイドンから。
これこそ「さよならモーツァルト君」のタイトル通り、
ロンドンでモーツァルトの訃報を聞いたハイドンが終楽章で
最後チェンバロとヴァイオリンの二重奏を入れて別れを告げます。
今回のヴァイオリンソロはコンマスが、チェンバロ代わりの
ピアノソロは指揮者が行って曲を締めくくりました。
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次はピアノ協奏曲。第1楽章には運命動機が次々と形を
変えて登場します。独奏者自作のカデンツァを取り入れての
演奏です。管楽器とのアンサンブルが美しい2楽章、
軽やかな第3楽章とファッツィオリから煌めくような
美しい響きの音が溢れました。
IMG_8045.jpg
そして休憩の後は、いよいよジュピター交響曲。
モーツァルトの最高傑作であるこの曲は公演を締めくくるのに
相応しい大曲です。田崎先生の巧みな指揮で全員の
熱い想いを紡いでいきます。
縮小オケ写真1
一期一会のオーケストラでありながら時間をかけて練習を
重ねてきました。本番での渾身の演奏は、皆の気持ちを
昇華させ、聴衆を感動で酔わせました。
夢から覚めたような拍手喝采に感無量の思いでした。
今まで最多の230名のお客様を迎えて、素晴らしい演奏が
出来たライヴ・イマジン史上に残る最高の演奏会でした。

次回予告
ライヴ・イマジン38
10月8日(日)14時開演 豊洲シビックセンターホール
モーツァルト コールアングレと弦楽のためのアダージョK580a
モーツァルト オーボエ四重奏曲 K370
ブラームス ピアノ四重奏曲第3番 Op.60
ブラームス 弦楽五重奏曲第2番 Op.111
オーボエ&コールアングレ 野原 国弘
ヴァイオリン  柳生 峰人  井ノ口 上枝
ヴィオラ  畑 修一  吉水 宏太郎
チェロ  西村 淳
ピアノ 吉田 康子

どうぞお楽しみに!

5/7の公演に沢山のご応募を戴き、ありがとうございました。
おかげ様で満員になりましたので、ここで締切にさせて頂きます。


5/7に豊洲本番で使用するピアノはファッツィオリという
イタリア製のピアノです。1981年パオロ・ファッツィオリ氏による
創業のピアノメーカーで、多くの手作業工程によって製作され、
独自の設計と美しい音色で知られます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%84%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%AA
日本では2008年にファツィオリピアノの日本総代理店として
ピアノフォルティ株式会社を設立されました。
https://www.fazioli.co.jp/
「手作りの素晴らしい音色の全く新しいピアノがある。
滋賀県栗東町のホールにしか置いていない」という噂の幻のピアノ
という存在でした。私の好きな「パリ左岸のピアノ工房」という本
にもその名前は取り上げられていて、いつか一度は弾いてみたい
と思っていました。2010年に近所の楽器店がファツィオリの
試弾者を応募しているのを偶然知り、一番先に予約申し込みを
しました。田町駅から殺風景な倉庫街を歩き、その一角のビル
の中にズラリと全部の機種が並んでいました。
TV撮影でブーニンが弾いて戻ってきたばかりという4本ペダルの
最大モデルから一番小さなベビーグランドまで。
さぁどうぞ、と言われても気遅れしてしまいそうでした。
プロのピアニストなら何でも思いつくままに弾けるのでしょうけれど、
私は本番を終えて間もないシューマンの協奏曲しか
弾けませんでした。それでも社長のワイルさんは手探りながらも
オケパートを一緒に弾いて下さって、本当に至福のひと時でした。
欲張って全部の機種を弾かせて頂きましたが、4本ペダルの
最大モデルは本当に特別な深い響きがありました。また一番小さな
ベビーグランドであっても楽器の持つパワーと明るく精緻な音色が
今までとは全く違うものとして印象に残っています。

昨年8月にNHKで放映されたBS1スペシャル
「もうひとつのショパンコンクール~日本人調律師たちの闘い~」
という番組で、ファッツィオリの名前は更に広く知られるように
なったと思います。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/1623453/

2015年に豊洲文化センターが豊洲シビックセンタービル内に移転し、
新しいホールに何とファッツィオリが入ると知った時には、熱い想いで
一杯でした。ピアノのフェラーリと巷で呼ばれる程、高価で近寄る
機会も無かった楽器を身近に弾ける機会が再び巡って来るとは
思いもよりませんでした。幸いにも昨年6月に私はドヴォルザークの
作品を弾く機会を得て、以前の印象が更に実感として迫ってきた
ように思いました。

4/22に豊洲ホールでのリハーサルでも、「今までとは全く違う美しい
響きがするピアノ」と指揮の田崎先生が評したように、他の楽器と
綺麗に溶け合う特別なピアノです。それだけに弾いた感じ、
タッチも響きもペダルも自宅のNYスタインウェイとは全く違う感じ
がして「楽器に慣れる」必要があると実感しました。
ライヴ・イマジンのようにマチネ公演だと、午前中にリハーサルを
行う為に調律の時間が取れません。

昨年五反田文化センターホールでジュノームを弾いた折には、
前日に自宅ピアノでお世話になっている調律師の斎藤勉さんに
来て頂いてホールのピアノ調律と私自身の練習を行いました。
「少しでも沢山弾いて自分のピアノにして下さい」という
齋藤さんの言葉通り、翌日の本番ではピアノと信頼し合える感じ
を持って弾くことが出来ました。
4月22日のリハーサル

今回の本番はゴールデンウィーク最終日ということもあり前日も
全く空きが無く、せめて私自身がファッオリを少しでも多く弾きたい
と思い、今日午前にホールとピアノを借りて弾いてきました。
何とも贅沢な事ですが私にとっては何物にも代えがたい貴重な
機会でした。本番まで残り僅かですが、出来る事は全て行って
臨みたいと思っています。

yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。