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2017 / 08
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ヤナーチェック
【ERATO 2292-45599-2】
ヤナーチェック ピアノの入った室内楽集
ヴィクトリア・ポストニコワ(ピアノ) 
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー指揮

ヤナーチェックといえば大ベストセラー小説「1Q84」で
一躍有名になった「シンフォニエッタ」ですがここにピアノが入った、
少し有名な曲が二つおさめられています。
独自の作風を持つ「カプリッチョ」と「コンチェルティーノ」ですが、
「カプリッチョ」はピアノ(左手)のほかに、フルート、2トランペット、
3トロンボーン、チューバという編成。いったいどうすれば
こんな編成のものができてしまうのでしょう。
一方「コンチェルティーノ」はもっと一般的で2ヴァイオリン、
ヴィオラ、クラリネット、ホルンとバソン、これにピアノです。
両方ともヤナーチェックの晩年の作のようですが、
室内楽が好きでもなかなか「シンフォニエッタ」同様これが
誰の作ったものかをすぐに当てられる人は少ないでしょうね。
演奏者はポストニコワ。この人のしっかりした澄み切った
タッチがとても曲想に良くあいます。重々しいタッチでやられると
ちょっと耐えられなくなりそうだけど、各楽器の間をきらきらと
光りながら泳ぎまくるさまはなんともいい音楽の愉悦を感じ
させてくれます。管楽器もパリ管のメンバーだけに優れもの
ですが、少人数とはいえ、ここはロジェストヴェンスキ―が
しっかりと手綱をしめているので歯切れのいいリズムに
魅せられました。


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チェロ弾き
【SONY 88697749242】
「Jump!」チェロのための小品集 
バッハ、ブーランジェ、チャップリン、マーラー
マクシミリアン・ホルヌング(チェロ) 
 ミラーナ・チェルニャフスカ(ピアノ)

ドイツの若手?チェロ奏者、ホルヌングのチェロ小品集です。
最初のスクリャービンの「ロマンス」やヴィラ・ロボスの「黒鳥の歌」
そしてフォーレの「コンクールの小品」なんかを聴くと、
イッサーリスとのつながりを嫌でも思い浮かべてしまいます。
フレージングの作り方なんかも、なるほど似ています。
ピアニッシモでの大変美しい音色も去ることながら幅広い
表現力のある人です。チェルニャフスかという伴奏ピアニストも
キレのあるタッチの美しいなかなか優秀な人。
ただイッサーリスと違うのはアルバムとしての構成に
何のこだわりもないため、中にはマーラーの歌曲の
自身の編曲が入っていたり、つまらないベックマンの編曲した
チャップリンのライムライトまではいっていて、
せっかくのいい素質を浪費してしまっている感があります。
マーラーは「さすらう若人の歌」。残念ながら私たちは
「歌」でとびきり上等なものを持っています。チェロでやっても
所詮「歌」そのものの魅力を超えられるわけもなく
、何のためにこんなことをしているのかよくわかりませんでした。



メゾン
モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲 K620
モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K543
シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 Op.82


2017年8月13日(日)小金井 宮地楽器ホール
田崎 瑞博 指揮 アンサンブル・メゾン


お盆休みの一日、小金井にある宮地楽器ホールに足を運びました。
なんといってもライヴ・イマジン祝祭管弦楽団でお世話に
なっている田崎先生の棒です。そしてプログラムには何と
シベリウスの5番が組み込まれていることに興味がわきました。
コンパクトなオケでトランペット3、トロンボーン3の金管に
対して6+6+4+4+3という弦の数は、シベリウスとしては
少し不足していないかと懸念していましたが、
前半のモーツァルトの充実した響きに比べて後半も
それほど気にはなりませんでした。
シベリウスは私にとってあまり縁のなかったものだけに
日ごろ耳にしている刷り込まれたものとどうしても
比較してしまいがちです。最後の2つの音については
ティンパニの前打音は外に出さずに中に入れる演奏。
はじめ少し不安定なところもありましたが、
さすがそれぞれが何をやっているかがよくわかるし、
シベリウスらしいダイナミクスも生きたものとして
手ごたえ十分でした。このクオリティは
アマチュアのコンサートでは得難いものだと思いました。
(特別寄稿J.N)
メゾンの写真

スーザントムズ
【春秋社】
「静けさの中から」 スーザン・トムズ著 小川典子訳

これは良書。「音楽って何?」この答えは私も探しています。
ただ、文章とその内容ががいくら素晴らしくても、
音楽家は音楽をきかせてなんぼだし、音も聴かなきゃ
ということでCDもいくつか早速入手しました。
イギリスのピアニスト、スーザン・トムズ。
この本を手に取るまでこの人の録音は聴いたことが
ありませんでした。ピアノ・トリオの王道作品、ブラームス、
メンデルスゾーン、ベートーヴェン、シューベルトなどなど、
良心的なハイペリオン・レーベルがすべて出していますが、
さながらイギリスのボザール・トリオといった趣です。
聴いた感想はまた別のものとして、読み物として
共感できるところ、なるほどと感心できるところ
、ちょっと違うかなと思うところなどなど、
別のソナーメンバーズのブログに掲載してみたいと
思います。どうぞこちらをご覧ください。
http://sonarmc.com/wordpress/

(特別寄稿・J.N)

後宮からの逃走
【Wiener Urtext Edition】
Overture to "The Abduction" ("Die Entführung aus dem Serail")
Original Piano Edition, KV 384/1
Composer: Wolfgang Amadeus Mozart
Edited from the sources by Ulrich Leisinger
Fingering: Detlef Kraus
Postscript: Robert Levin

モーツァルトのオペラ「後宮からの逃走」は当時大ヒットしました。
となると著作権などない時代のこと。すかさず室内楽に
ピアノソロにと編曲して出版する輩がたくさん出てきます。
いくらモーツァルトであっても先を越されてしまうと
二番煎じになりかねないため、先んじてピアノソロへの編曲を
出版しようとしました。当初はオペラ全曲を意図したらしいことが、
父レオポルドへの手紙に残っていますが、どうやら
遺されたものはわずかで、その中の一つがこの「序曲」です。
何といっても作曲者自身の編曲。
軽快な出だし、「逃げろや逃げろ!」はまったく屈託のない
魅力的なものですが、実はこの楽譜の最後には「カプリッチョ」が
添えられていて、独立した曲としての体裁を整えています。
この出版に一肌脱いだレヴィン曰く、
「ちろん、コンサートではカプリッチョ付きで弾いているよ!」とのこと。




yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
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