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2017 / 10
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カバコス
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【SONY Classical 88985407292】
ブラームス:
ピアノ三重奏曲全集
 ヨーヨー・マ(チェロ)
 エマニュエル・アックス(ピアノ)
 レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)

このメンバー、昔はカヴァコスの代わりにスターンが
座っているイメージ。あらたなメンバーを迎えての
ブラームスに期待が膨らみます。うーん、マーくん、アックスくん、
どうも盛りを過ぎたなあというのが正直な印象。表現力としては、
この人たちだからこそというところがあるものも、
全体的な緊張感に満ちた強い音楽は聴かれずじまいでした。
一方カヴァコス。こちらは旬で大家の道を着々と歩んでいる人。
ストラディヴァリウスを駆使した凛とした美音は
二人の大先輩をを圧倒してしまいます。
ここにも新旧の世代交代がありました。どのような世界であれ、
それは避けて通ることの出来ないものなのかもしれません。
来日する演奏家たちをみていると、置いて行かれた世代の人たち、
昔の名前で出ている人たちがいかに多いことか。
今このメンバーで聴きたいのはカヴァコスだけでした。
老兵は死なず、ただ去るのみ・・
CDとしては★3つが精いっぱいです。
特別寄稿 J.N

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クラ5
【harmonia mundi HMC 902168】
モーツァルト・クラリネット五重奏曲 イ長調 K581 
弦楽四重奏曲 ニ短調 K421
ヨルク・ヴィトマン(クラリネット) アルカント・カルテット

アルカント・カルテットがどこか飛び抜けたカルテットなのは
疑いようのないことですが、モーツァルト。やろうとすると
するっと逃げてしまう音楽にどのように対応できているか
とても興味のあるところでした。曲はイマジンでもやった
晩年の大傑作、クラリネット五重奏曲。
まずヴィヴラートを抑制した古楽的なアプローチは
すこしドライな印象も与えますが、現代的な機能性を最大限生かし、
長さを感じさせない大変爽快な演奏になっています。
クラリネットのヴィトマンは作曲もするし、最近では演奏会でも
作品が演奏される機会も増えてきています。
アルカントはソリストの集合体であるし、そこにもう一人ソリストが
加わった印象です。つまり5人がつかず離れず、
弦楽四重奏+4クラリネットという編成ではない一体感が
音楽をもう一歩高みに連れて行ってくれた印象です。
そうはいってもヴィトマンの鋭い切れ込みにけっこう痺れます。
そしてニ短調のカルテットも同じ図式でこちらは
4人でやっているだけ。アルカント、モーツァルトもいけます!

トリオ1
イザベル・ファウスト、ジャン=ギアン・ケラス
&アレクサンドル・メルニコフ
~ベートーヴェン ピアノ三重奏の夕べ~
2017年10月11日(水)銀座 王子ホール

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第6番 変ホ長調 Op.70-2
シューベルト:ノットゥルノ 変ホ長調 Op.148, D897
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 Op.97 「大公」

イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ)


今日はピアノトリオの演奏会に行ってきました。
それぞれが素晴らしい演奏をするのは以前からCDで聴いて
知っていました。直前に聴いたフランクのヴァイオリンソナタ、
ショーソンのコンセールの演奏が印象に残っています。
是非、生の演奏を聴きたいと思っていましたが、
前回のシューマンのトリオの演奏会は、受付開始直後に完売で
残念ながら聞き逃していましました。
室内楽は一般受けしない地味なジャンルですが、
彼らの良さをちゃんと知っている人達がいるものです。

今回も発売開始直後から電話がつながらず、10分後にやっと
つながったら最後列しか空いていない状態でした。
それでも何とかギリギリ滑り込みセーフでチケットを入手。
楽しみに会場に到着。
トリオ2縮小
ステージには1820年製というフォルテピアノ。
まだベートーヴェンが存命中のもの。美しい木目と
端正なフォルムに期待が膨らみます。
調律師が念入りに調整していました。
会場は満席、年齢層は高そうです。
トリオ3縮小
最初のベートーヴェンの6番のトリオは
あまり知られていない作品ながら、最初の一音から耳が釘付けに。
ピアノの高音の美しさと言ったら!また最弱音でもファウストの
「スリーピング・ビューティ」というストラディヴァリウスは
会場の最後列の私まで突き抜けてきます。
ダイナミクスの広さ、フレージングの見事さに夢中になって
聴いていました。ケラスはバロックボウを使用しつつも
エンドピンも使っているのは、中庸のスタイルなのでしょうか。
そしてこのトリオをしっかり支えるのは、メルニコフのピアノです。
完璧なテクニックと表現力を土台に2人の弦楽器を
余裕たっぷりに泳がせる様はさすがという他ありません。
モダンと違ってフォルテピアノは…などと考える隙間も無い
素晴らしい演奏で魅了しました。
3人のバランス、音色、響きを考えるとやはりこの楽器でなければ
出来ないだろうというものが確かにあります。

2曲目は私の憧れの曲、シューベルトのノットゥルノでした。
ゆったりと美しい曲というイメージでしたが、
この3人の手にかかると素晴らしく大きく優美な曲になりました。
色を変え、和声を変えても常に美しく揺れ動く様は、
ただただタメイキばかり。
いつかは弾いてみたいと思っていましたが、
こんな演奏を聴くと手を出してはいけないのでは?とさえ。

休憩を挟んで、最後は大公トリオ。
この曲はプロでもアマでも演奏される機会の多い名曲。
出だしのピアノの堂々とした旋律はいかにもベートーヴェン
という雰囲気です。耳慣れたテーマもフォルテピアノだと
柔らかに響きます。ファウストのヴァイオリンはフレーズが
手に取るように見える気がするほど見事なものです。
ケラスのチェロがそれに応えて支えます。知っている筈の曲が
全く別格の素晴らしく高雅な大曲に聞こえました。
大公ってこんな曲だったんだ・・。
もっと聴き続けたい、と時間を忘れる瞬間です。

アンコールはシューマンのトリオ第2番の第3楽章。
ベートーヴェンとは違った響きを持つ曲の魅力を
余すところなく表現する見事なシューマンに頷き、
やっぱり前回も是非聴きたかったと。

よく爆演という言葉が使われることがあります。
この夜の演奏会はその対極にあるものでした。
熱くなる演奏は、もしかすると素人臭い、と置き換えても
よいのかもしれません。熱いだけとなるとアマチュアの
専売特許ですから。ニュアンス、音色、楽器の選択などなど
繊細な表現は拍手をするほうにもよく表れていました。
たった300人のための特別な今夜の演奏会。
10月、まだあたたかい空気に包まれて、会場を後にしました。



ライヴ・イマジン38
2017年10 月8日(日)
江東区豊洲シビックセンターホール
ハイドン 弦楽四重奏曲 第66番 ト長調 Op.64-4
モーツァルト オーボエ四重奏曲 へ長調 K370
モーツァルト コール・アングレと弦楽の為のアダージョK580a
ブラームス 弦楽五重奏曲 第2番ト長調 Op.111

オーボエ&コール・アングレ 野原 国弘
ヴァイオリン 柳生 峰人、井ノ口 上枝
ヴィオラ 畑 修一 吉水 宏太郎
チェロ 西村 淳


三連休の中日、秋晴れの日にライヴ・イマジン38が開催されました。
今回は前回と同じ会場で、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲に
オーボエとコール・アングレが彩りを添えたプログラム。
午前中に演奏者はリハーサルを行い、スタッフは写真撮影、
録音、受付と手際よく準備を進めます。

午後1時半が開場時間でしたが、その40分前には一番乗りの
お客様が登場。いつも来て下さる常連の方々でした。
それから次々とお客様がみえて、受付前に行列。
15分繰り上げての早め開場となりました。

恒例の幹事のご挨拶。
今回全曲に登場する一番ハードな役割も担っています。

最初はハイドンの弦楽四重奏曲。
あまり有名曲ではありませんが、ハイドンのエッセンスが
しっかり詰まっています。最初は少し緊張もありました。

次はモーツァルトのオーボエ四重奏曲。
ブログ掲載1
今回のプログラムではもっとも有名曲でもあり、
オーボエ業界の関係者も多くご来場くださいました。
初秋にふさわしい名曲の登場に拍手喝采でした。

休憩中にはこの会場の名物で舞台後ろのパネルが
開けられて、明るい豊洲の背景が一望できます。

後半最初はコールアングレによる同じくモーツァルトの
アダージョで開始。
ブログ掲載2コールアングレ
アヴェ・ヴェルム・コルプスの旋律も顔を出す珍しい曲、
そしてオーボエより低い音域を持つ楽器で暖かみのある
柔らかい音色のこの楽器は、今回初めて見て、音を聴いた
というお客様も多かったようです。

最後はブラームスの弦楽五重奏曲第1番です。
弦楽五重奏本番3 
ヴィオラが2人という中音域がしっかりした編成での大曲です。
練習では苦労した曲でしたが、熱演に大きな拍手を戴きました。

今回は約80名のお客様を迎えての演奏でしたが
会場の雰囲気もとても良く、弾く人、聴く人ともども
秋のひと時を満喫できました。

次回は来年2月です。
ライヴ・イマジン39  2018年2月17日(土)
江東区深川江戸資料館 小劇場
メンデルスゾーン 弦楽八重奏曲 Op.20
バッハ ピアノ協奏曲第1番 二短調 BWV1052
ショスタコーヴィッチ 室内交響曲 Op.110a

ヴァイオリン 前田 秀、玉城 晃子、亀井 葉子、小川 敦生
ヴィオラ 内田 吉彦、吉水 宏太郎
チェロ 西村 淳、金田 千畝
コントラバス 櫻澤 有紀子
ピアノ 吉田 康子

どうぞお楽しみに!

yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
をモットーに進化中。