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2017 / 12
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1812年
【DECCA 417 300-2】
チャイコフスキー 『1812年』序曲、くるみ割り人形、
イタリア奇想曲など
シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団

まずCDジャケット。1812年。この曲はオーディオマニア
(ではありませんが)にとってとてもくすぐったいものがあります。
その昔、超高音質を謳ったテラークというレーベルから
発売されたLPは片面にこの曲だけが入っていて、
大砲のズズンとくるところは音溝が目で見えるくらいぐにゃぐにゃ。
ズズンはアーム、カートリッジそのものが振動していました。
そんなことを思い出しながらデュトワのチャイコフスキーを
楽しみました。まさにチャイコフスキーてんこ盛りみたいな曲が
並んでいますが、のっけから1812年。モントリオールの
管楽器セクションはとても上手いし、その上手さは
カナディアン・ブラスのアンサンブルの良さとヨーロピアンの
繊細さを感じさせます。弦はこれに比べるとまだ弱い感じも
しますが、しっかりした低弦にバランスよく、品のいい響きが
心地よく、そして来ました大砲!テラークの音を思わず連想して
しまいました。今は簡単なことなのかもしれませんが、
なんとか再生できないか、知恵を絞り、悪戦苦闘していた日々を
懐かしみました。全然土臭くないけれど、スマートで都会的な
デュトワのチャイコフスキー、交響曲も聴いてみたくなりました。
(特別寄稿J.N)


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ヨッフェ
【Pro Arte PAMP1036】
ショパン・スケルツォ全曲
シューマン・ピアノソナタ第1番 嬰ヘ短調
ディーナ・ヨッフェ(ピアノ)

1970年のショパンコンクール、第一位をとったのは
クリスチャン・ツィメルマンでした。コンクールではよくある話がここでも
囁かれます。真の一位はヨッフェだったと。実際にはテレビ?の
ヨッフェの笑顔がとても印象に残っており、そして大変美しい演奏に
感動したものでした。それ以降、ヨッフェという名前は常に心の中に
あったものの、実際の録音などに接する機会は稀で、
なかなか「次」を見いだせずにいました。ところが来日を何度か重ね、
とうとう録音までしてしまったのがこのCDです。録音場所は昭和音大。
何十年ぶりかのヨッフェ、ジャケット写真は歳相応に
恰幅が良くなっています。お得意と思われるショパン。
難しいスケルツォですが技術的には余裕しゃくしゃく。
ああ、このひともロシアンピアニズムの洗礼を受けているのが
すぐにわかります。少なめにペダルを駆使し、完璧に弾かれ
一言で表すなら「模範演奏」。誰もこの演奏にケチを
付けられないでしょう。さてここからです。
ではこの演奏に不足しているものは何でしょう?あれほど心に
寄り添ったカティアの演奏と比べ何が欠けているのでしょう?
曲への心からの共鳴なのかもしれません。
笑顔の向こうにあったのはきっとそれだったし、だからこそ
その時には感動したにちがいないのに。そんなことを考えていました。




名称未設定 3
代官山コンサートシリーズ
第6回 ラインハルト・オッペル作品の試演と後期ロマン派様式 

平成29年12月29日(金)19:00開演  
代官山教会 東京都渋谷区代官山町14-3 


ライヴ・イマジン祝祭管弦楽団のコンサートマスターとしてだけではなく
多くのコンサートに出演していただいているヴァイオリンの前田秀さんが、
第二次大戦で埋もれていたラインハルト・オッペルの弦楽四重奏曲の
初演(おそらく世界で)に挑みます。二年前、ライヴ・イマジン32で
ゼプテットの編成で採り上げたリヒャルト・シュトラウスの
「メタモルフォーゼン」がそのきっかけとのことですが、
録音にも取り組み成果を年末にご披露くださいます。
詳細とお申込みは、吉田さんのブログをご参照ください。
https://sonarmc.com/wordpress/site43/2017/12/05/%e4%bb%a3%e5%ae%98%e5%b1%b1%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%ba-%e7%ac%ac%ef%bc%96%e5%9b%9e-%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%8f%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%bb/
(特別寄稿J.N)

イサとハフ
【Hyperion CDA68079】
グリーク、スティーヴン・ハフ、メンデルスゾーンのチェロソナタ集
スティーヴン・イッサーリス(チェロ)スティーヴン・ハフ(ピアノ)

この黄金コンビの最新録音となると是が非でも欲しくなってしまいます。
もちろんグリークにしろ、メンデルスゾーンにしろイッサーリスの魔法のような
ボウイングから流れ出るフレーズの美しさは最高です。
その表現はセクシーといっていいほど、情緒豊かに。歳を重ねるほど
よくなる感じがします。一方のハフ、最高にチューンアップされた
スタインウェイの機能をフルに引き出して表に裏に宝石のようなフレーズを
きらめかせます。彼のリズムの良さに相方はだれもがこんなピアノを
弾いてほしいって思うでしょう。この中で異色の作品がハフのソナタ。
しかもチェロと左手のピアノのために書かれたものでもちろん初体験。
A線のピチカートでモチーフが提示され、それが様々に形を変えていく
後期ロマン派的なつくりで、中間部は対位法的に緊張感を伴って不安、
哀しみの表現がつづきます。そして最後は情緒的な美しいメロディーが
平安と安らぎをもたらしC線のピチカートで締めくくる、こんな曲ですが
「告別」という副題がついています。右手が使えなくなった友人の
ピアニストのために作ったとのことですが、治っちゃったとか・。
ちょっと落ちもあるようです。

yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
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