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2018 / 05
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ヴェーベルン
【Carl Fischer】
ヴェーベルン Langsamer Satz(1905) for String Quartet

ヴェーベルンは1883年、ウィーンに生まれた作曲家。
言わずと知れたシェーンベルク一派の筆頭で、
いわゆるゲンダイ音楽の人。作品番号1は1908年の
大管弦楽のための「パッサカリア」ですが、
その前に作られたものは後期ロマン派の色が濃いもので
多くが死後出版されました。この時期の代表的なものは
大オーケストラのための牧歌「夏風の中で Im Sommerwind」と
この「弦楽四重奏のための緩徐楽章 Langsamer Satz」の
二つです。もしこの路線をそのまま継続していれば
リヒャルト・シュトラウス以上の人気作家となり得たかもしれません。
個人的には「夏風の中で」は日本のオーケストラでも時々
演奏されており大好きですが、こちらもとても味わい深い佳作。
ゲンダイ音楽ではないヴェーベルン。
1961年にアメリカのCarl Fischerが出版権を取得しており、
初演は1962年にシアトルにてワシントン州立大学四重奏団により
行われました。11月のライヴ・イマジン41で取り上げる予定です。
(特別寄稿J.N)

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クレンペラー
【Testament SBT1399】
ワーグナー: ジークフリート牧歌
トリスタンとイゾルデ 前奏曲
ニュルンベルクのマイスタージンガー 前奏曲

オットー・クレンペラー指揮 
ウィーン・フィルハーモニカ―


ジークフリート牧歌をライヴ・イマジン40で採り上げます。
この幸福と平和に満ちた曲は私の大好きなもののひとつ。
もともとはワーグナーがクリスマスの朝、
そして愛妻コジマの誕生日のために作曲したもので
13人の奏者により演奏するようにできています。
とはいっても弦楽器奏者の数を増員してオーケストラで
演奏されることが多いのですが、クレンペラーはこの13人で
やることにこだわりを持っていたそうです。クレンペラーは
晩年ウィーンフィルに登場し、この時もやはりこの編成です。
どうしても室内楽的にやると音が痩せてしまいますが、
そんなことは全くなく厚みのあるサウンドにささえられじっくりと
巨大な演奏に。大変な名演です。ワーグナーが聴いても
間違いなくブラーヴォ!を叫んだに違いありません。
(特別寄稿・J.N)



リヒテル
【Melodiya MEL CD 10 01699】
シューマン ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44ほか
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)ボロディン四重奏団

リヒテル70歳の時、プーシキン美術館でのライヴです。
リヒテルについて巷ではあまり否定的なものは見かけません。
でもどうでしょう?ほかのロシアのピアニストたちを
比較に出すまでもなく、タッチの不ぞろい、ミスタッチ、
たたきつけるような奏法などなど、どうしてこれが?と
聴くたびに感じます。確かに出来不出来があるのですが
不出来のひどさはプロとはとても言えないほどのものです。
このシューマンにしてもやはりその印象は大きく変わるものではなく、
ライヴの緊張感は感じることが出来るものの、
ボロディンカルテットにしても彼らのベストプレイとは
とても言えるほどのものではありません。
いいところを探そうという聴き方をせざるを得ないとすると、
それはお金をいただいて人前で演奏する人として失格でしょう。
シューマンの音楽以前にそんなことばかりが
耳についてしまいました。




ケラス
【Harmonia Mundi HMC902197】
シューマン チェロ協奏曲 イ短調 Op.129
      ピアノ三重奏曲 第1番 二短調 Op.63
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
パブロ・エラス=カサド指揮 フライブルク・バロックオーケストラ

このCDには協奏曲のDVDも付属しています。
ケラスのチェロはこのトリオに絶妙なバランス感覚で
安定感をもたらしなくてはならないものです。
トリオは古楽的な要素を持ち込んでピアノはフォルテピアノ、
ヴァイオリンもヴィブラートの少な目な演奏法に徹します。
その結果はやはり今までのモダンスタイルとは全く違った
表情を曲に与えるためとても新鮮で、音色の多彩さだけでも
スコアからいろいろなものを引き出します。
やはりこのピアノトリオが名品だったことを再認識させて
くれます。それこそ、「天才だ、脱帽せよ!」とはこれ。
一方のチェロ協奏曲。フライブルク・バロックオーケストラの
サウンドはやはり刺激的ですし、ケラスの演奏も流石と
言うべきもの。感じ切った歌には嵌るものの、ここでは
エンドピンを使っているチェロ奏者は彼だけで、
ここまでやるなら中途半端は止めてほしかったと思いました。
弦はガットでしたが・・DVDがなければ
バレなかったかもしれません。
(特別寄稿・J.N)





yatchan2003

Author:yatchan2003
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