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2018 / 07
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フォーレQ
【DG 476 6323】
ブラームス
ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25 第3番ハ短調Op.60
フォーレ四重奏団

大変優れたアンサンブルを見せつけるフォーレ四重奏団。
ブラームスの第3番はいままでなかなか納得のいくような
演奏に接することが出来ませんでした。この四重奏団で初めて
曲の良さを知りました。現代的な颯爽として抜群の切れ味と
くっきりとしたフレーズ感、そして一体となって一気に
盛り上げるクレッシェンドはブラームス的ではないかも
しれませんが、直接的で現代的なアプローチです。
ゲーテの「若きウェルテルの悩み」にちなみ、クララへの
秘めた想いを込めたといわれる曲、であれば甘い演奏より、
激しい感情の起伏をどう表現するかにかかります。
一方甘い演奏の代表格、ガルネリ四重奏団に
アルトゥール・ルービンシュタインのピアノという豪華な
組み合わせは、大家の余裕がありすぎでピアニストの音楽です。
ゆとりとか風格、枯れたなどでは表現できない若きブラームスの
葛藤であり、何しろ唐突に終わる最終楽章、
最後のCは「バン!」自殺の銃声です。


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コンセール
【Harmonia Mundi HMM 902254】
フランク : ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ショーソン : コンセール
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン) 
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
サラゴン四重奏団

衝撃的な内容でした。期待も大きかったのですが、
期待以上の特別な演奏でした。フランクもショーソンも
音楽を表現するあらゆる表現をギリギリまで駆使して。
そして何よりもすごいのは演奏から楽譜が見えてくるんです。
もちろん楽譜がなくても。それほどフレージング、和声の移ろい、
強弱など作曲者が意図したものがくっきりと形になって
提示されています。ちょっと眼がしらが熱くなるほど
その表現は心に迫ります。こだわりは楽器にも。
ピアノは曲が作られたころ19世紀末のエラール。
ヴァイオリンはヴュータンという名を持つストラディヴァリウス。
その音の美しさは比類がありません。
どちらが主導権をとるわけでもなく一体となってこの表現、
いままで聴いていたものはいったい何だったんだろう、
とおもわせるほど。こんなものを遺されたらほかの演奏家は
たまったものじゃありません。
ピアノの音符の数の多さから言ったらギネス物の2曲ですが
弾きこなすだけでも一苦労、そして苦労しているうちじゃ、
音楽にならないことを実感しました。
でもこれを弾いた、弾けたからショパンの協奏曲もやっちゃえ、
みたいになったことも事実です。



西日本での豪雨が伝えられる中、空模様を気にしながら
本番の七夕の日を迎えました。朝の小雨もあがり、ようやく
明るくなってきた様子に気持ちも明るくなりました。
先ずは朝8時に調律師の方が一番乗りで舞台でピアノ調律を開始。
9時に続々とメンバーが会場入り。スタッフも手際よくそれぞれの
作業を始めます。今回は40回目の公演とあって、お祝いムード
のあるプログラム。敏腕ステマネの采配でリハーサルも
滞りなく進みます。

先ずはシューマンのピアノ五重奏曲。
写真の上でクリックして下さい。大きな画像をご覧いただけます。
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続いてシューベルトの歌曲。
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アンコールのリスト「愛の夢」
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そしてジークフリート牧歌。
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開場1時間前には最初のお客様が登場、その後次々と行列が
長くなっていきました。受付開始と同時に階段をダッシュで
駆け下りて最前列から埋まっていく様子はイマジンならではの光景。
スタッフはハラハラしながら見守ります。

先ず恒例の幹事のご挨拶。
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今回の選曲のテーマは「献呈」と聞いて、なるほど!と
絶妙な観点に膝を打つ思いで舞台袖で感心しました。
通常作曲家は出来上がった作品を後見の貴族などに捧げる
のが献呈の常ですが、そう言われてみれば、今回のプログラムは皆
身近な人へ献呈された曲ばかりでした。

最初のシューマンのピアノ五重奏曲は名曲中の名曲。
この曲をきっかけに室内楽に親しむようになったと事前にお便りを
下さったお客様がいました。シューマンはこの曲をようやく晴れて
結婚出来た妻でありピアニストでもあったクララに捧げました。
どの楽章をとっても非の打ちどころがない程に完成された曲で、
前途洋々で喜びに満ち溢れた曲想は弾いていても幸せを
実感できるものです。
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そして次のシューベルトは、最晩年の歌曲を親しい友人に
贈りました。ホルンと歌とピアノ、クラリネットと歌とピアノ、という
珍しい編成の曲は演奏出来る機会の少ないものです。
「折角ソプラノの方が参加されるなら是非!」という管楽器奏者2人
からのたっての希望でした。
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また今回は初めての試みとして対訳の配布でなく、それぞれの
曲の演奏前にお話をするという形をとりました。やはり歌が入ると
一段と会場は華やいだ雰囲気になりますね。
アンコールではリストの「愛の夢第3番」の原曲
「おお愛しうる限り愛せ」を。聞き覚えのある美しい旋律に
胸を熱くした人も多かったと思います。
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休憩を挟んでの後半はワーグナーの「ジークフリート牧歌」。
これは妻コジマへのプレゼントでした。クリスマスの朝に
ワーグナー邸で13人の楽師をワーグナー自身が指揮しての演奏。
誕生祝と息子ジークフリートを生んでくれた感謝を込めての
幸せに満ちた音楽。オーケストラで演奏されることが多い曲ですが、
今回はいつもご指導下さっている田崎先生の指揮で
オリジナル通りの13人の奏者での演奏にこだわりました。
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20分ほどのこの曲の為だけに参加した奏者もいて、
まさに一期一会の機会。暖かい幸福感を共有して
感無量の思いでした。
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今回は約140名のお客様にご来場頂き、暖かい雰囲気の中、
無事に公演を終えることが出来ました。
おかげ様でライヴ・イマジンは15年目を迎えます。
時を重ねると共に音楽への思いも深化します。皆さんの
気持ちに届くような演奏を目指して、今後も真摯に取り組んで
いきます。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
ブログ用次回予告

yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
お客さまと共に楽しみたい♪
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