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2018 / 09
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ペーターマーク
【ARTS 47363-2】
モーツァルト 交響曲第40番 ト短調 K550 
交響曲第41番 ハ長調 K551

パドヴァ・ヴェネト・オーケストラ ペーター・マーク指揮
ペーター・マークといえば「真夏の夜の夢」をはじめ、
デッカのLPではその優秀な録音と相俟って決定版なる冠が
あたえられてベストセラーとなったはずです。
その後、彼は築いてきたキャリアを捨て、禅に走ったりで
音楽から一時距離を置いたりしていたようですが、
お得意のモーツァルト、昔の豊かなソノリティと見事な
フレージングを期待して聴いてみました。ブランクから
パドヴァ・ヴェネトというマイナーなオケしかそのポストは
与えられなかったのは仕方がないにしても、ここでの音楽は
モーツァルトに従うのではなくモーツァルトを操ろうとしたもので、
突然テンポを落としたりして不自然でついていけるものでは
ありませんでした。昔はこんな式ではなかったのですが。
オケの腕も粗い。所詮はミューズの子ではなかったということ
でしょうか。マークのファンとしてはとても残念なことでした。
(特別寄稿:JN)



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イゴール
【SONY SM2K 46297】
ストラヴィンスキー・エディション VOL.7
デュオ・コンチェルタンテ、イ長のセレナーデ、
2台ピアノのための協奏曲 他
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
イゴール・ストラヴィンスキー(ピアノ)
チャールス・ローゼン(ピアノ)他

ストラヴィンスキー自身が演奏したものということで興味津々です。
アルトゥール・ルービンシュタインからこき下ろされた
その腕ですが、自作を演奏しているのでとても貴重なもの。
録音は1934年から1938年あたり、パリでのものです。
ピアノの音自体はやはりプロの奏者としてはとても食べていける
レベルのものではないのはそのタッチを聴いただけでわかります。
ホロヴィッツがすでにパリにデビューを飾っており、
綺羅星のごとく名ピアニストたちがひしめいていた頃、
この人に録音機会が与えられたのは「春の祭典」の作曲者
であるという、それだけの理由だったのでしょう。
経済的に世話になったアルトゥールにイゴールは「ピアノ・ソナタ」を
献呈しましたが、これがピアニストはお気に召さなかった。
この話はその後の「ペトルーシュカへの3章」につながって
いくわけですが。ここではチャールス・ローゼンが
このソナタを弾いています。やはり一流の人の手にかかると
イゴールのピアノにはなかったすっきりと、美しさ、香りすら
感じられるものに変わっていました。


フルニエ
【Sony SICC-2166】

マルティヌー: チェロ・ソナタ第1番H.277
ドビュッシー: チェロ・ソナタ ニ短調
シューベルト: アルペジオーネ・ソナタ イ短調D.821
シューマン: アダージョとアレグロ変イ長調作品.70

ピエール・フルニエ(チェロ) 小林道夫(ピアノ)


フルニエ、75歳の記念、上野の石橋メモリアルホールの録音です。
チェロと言えばひと昔前にはフルニエで、無伴奏チェロ組曲では
カザルスのもの以上に人気のあったものでした。
ケンプとのベートーヴェンのソナタも然り。
この録音を聴いて感じることはまず、75歳にして
ほとんど技術的な綻びがないことがすごいのと、
ちょっと固めの歌わせ方は若い頃と同じ。
フルニエに献呈されたマルティヌーのソナタの迫力はすごいし、
シューベルトの昇華した力のある音楽、
シューマンは自信にあふれている。
ドビュッシーはちょっと場違いなイメージながら、
やはりチェロという楽器の巨匠のつくる音楽になっている。
となると小林道夫さんのピアノは「支える」ことに全力を尽くすため、
二重奏としての在り方とは少々違ったチェロ音楽になっています。
ひと昔前のスタイルにですが少なくとも
私はこのスタイルで育った世代。大切な録音の一つです。
(特別寄稿:JN)

プレスラー
【CEDILLE CDR 90000 170】
ブラームス ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
シューマン 弦楽四重奏曲第1番 イ短調 Op.41-1
パシフィカ四重奏団 メナヘム・プレスラー(ピアノ)

先ごろ、エベーヌ四重奏団とドヴォルザークの
ピアノ五重奏曲を中心としたプログラミングで
90歳のバースデーをお祝いしたプレスラー。
ボザール・トリオの中心としてピアノトリオとしての
スタンダードを確立したプレスラー。
録音を聴くとその巧みさに舌を巻きますが、
ボザールで活躍していた頃の録音と比べると、
90歳はさすがに枯れすぎ?という印象を持ちました。
旬のエベーヌとやるのはすこし分が悪い印象が
ありました。この録音はパリでのライヴで2013年11月7日。
ところが、さらに元気なひ孫世代のパシフィカ四重奏団と
新しいCDをリリースしました。録音は2014年11月19-21日
なので91歳。すこし弦楽器に寄った録音は分が悪いとはいえ、
やはり枯れてしまっていて何にも迫ってくるものがないのです。
あら、ピアノがあったのね、みたいな感じです。
ブラームスは生涯初録音とのことですが、それがどうした
といった風情。やはりそろそろお役御免でも
いいのではないでしょうか?
音楽はもっと力強いメッセージを発信するもののはずです。



yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
音楽への想いを伝えたい!
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