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2019 / 10
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モーツァルトのトリオ
【Le Palais Des Degust PDD020】
モーツァルト:ピアノ三重奏曲第2番ニ短調 K.442(レヴィン補筆完成版)
ピアノ三重奏曲第3番ト長調 K.496

ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
ロバート・レヴィン(ピアノ)
アラン・ムニエ(チェロ)


いきさつはどうあれレヴィンによる補筆完成の演奏で
ヴァイオリンにヒラリー・ハーンを持ってきた意味を
知りたいです。チェロもなぜこの人なのか。
いろんな角度から興味がわいてくるのは当然でしたが、
いかんせん録音のバランスが良くなく、ピアノの音が
前に出すぎているし、ハーンのヴァイオリンを使うことで
モダン・ピアノを使用しなければならなかったのか、
時代考証をして補筆完成したなら、演奏にもその時代に
ふさわしいものが求められるのではないでしょうか。
このちぐはぐ感が音楽にも表れていて、モーツァルトの悦楽も
何もかも消し飛んでしまいました。
プロデューサーの力量がもろに出てしまったのかもしれません。

(J.N)

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オイレンブルク
セザール・フランク ピアノ五重奏曲 ヘ短調
フランクといえばヴァイオリン・ソナタが断トツに有名です。
そしてもう一つああ、あの曲というのは「天使のパン」。
作曲家としての見立ては弟子のポール・デュカスが
指摘しているように、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を
知ってから作品の充実度が格段にアップしたようで、
このピアノ五重奏曲はワーグナー張りの半音階的な動きが
随所に現れます。なかなかスコアがなくて苦労しましたが、
無事オイレンブルク版を入手でき、本番(来年2月)に向け
鋭意研究中です。

(J,N)


メルちゃん
【Harmonia Mundi HMM902299】
シューベルト さすらい人幻想曲(グラーフ・1828年)
ショパン 12の練習曲集 Op.10 (エラール・1837年)
リスト ドン・ジョヴァンニの回想(ベーゼンドルファー:)
ストラヴィンスキー: ペトルーシュカの3章(スタインウェイ:)

アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)


メルニコフによる4人の作曲家の作品が作られた時期
のピアノを使ってユニークな録音を行いました。
フォルテピアノといえば印象としてなにやらペンペンいうような
印象をもっていましたが、このグラーフピアノは違います。
弾く人が違うからでしょうか、ダイナミクスといい、
音色の変化といい「さすらい人」ってこういう曲だったんだ(!)
と納得しました。ショパンのエチュードの堀の深さ、
特にダイナミックな12曲目の「革命」あたりでは金縛りにあいます。
リストの超難曲、そしてペトルーシュカ。ベーゼンも
スタインウェイも現代の楽器を想起させてくれますが、
なにしろこれらの超絶技巧を「ピース」として弾きこなした
メルニコフに脱帽です。この人、欠けているものがあるとすると
しみじみとした情感くらいかもしれません。それにしても凄い演奏です。






カペル
【Marston 53021-2】
ウィリアム・カペル 放送およびコンサート録音(1944-52)
バッハ、モーツァルト、ショスタコーヴィチ
+シューマン ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44

1953年、飛行機事故で31歳の生涯を閉じたカペル。
アメリカでもっとも期待されていたピアニスト。
最も困難な時代にその最盛期を迎えた人といえば
1950年に亡くなったリパッティを思い浮かべる。
そのカペルの録音はVictorに多くは遺されているが、
未発表の録音がマーストンの見事な音質でよみがえっています。
冒頭、1947年3月21日のカーネギーホール。
バッハの組曲もこの時代のことを考えるなら、
十分に咀嚼された演奏だし、モーツァルトも見事。
様式感はしっかりとフォーカスされています。
ドビュッシーの「子供の領分」なんかも持っているものが
違うのを実感しました。そして室内楽、唯一(と思われる)
シューマンの五重奏曲が入っているのが嬉しい誤算。
タッチの瑞々しさ、躍動するリズムが曲にマッチしていていて
ピアノパートとしてはとてもいいけれど、弦楽四重奏に
エスプレッシーヴォが不足している感じがします。

(特別寄稿:JN)




yatchan2003

Author:yatchan2003
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