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hi-su
音楽-人生の喜び(日貿出版社)
エドワード・ヒース著 別宮貞徳訳

欧米の政治家で音楽も玄人はだし、という人は結構たくさんいます。
古くはプロイセン王、フリードリヒ大王を筆頭にして、
初代ポーランド大統領パデレフスキ(この人は玄人はだしどころか、
玄人ですが)、割と近いところではドイツのシュミット首相、
そしてこの本のエドワード・ヒース。
幼少から教会の聖歌隊にはいり、オックスフォードではカレッジの
オルガニストを務め、労働党の党首としてダウニング街10番地の
住人となったときにはピアノを官邸に持ち込んだ初めての首相でした。
印象に残ったセンテンスを二つ紹介します。
政治家としてはイギリスのEEC加盟という案件には崖っぷちに
追い詰められたような苦労をされたようです。でもそこには常に
音楽が彼のなかにありました。引用してみると・「自分が固く
信ずるヨーロッパの連合のために多くの時間とエネルギーを
ささげた人々すべての勝利だった。イギリスとヨーロッパの
新しい時代が開かれたのだ。・・すぐにラジオやテレビに出てくれと
マスコミの注文がひきもきらない。私は何にも出たくなかった。
この瞬間の意味の重さに即座の反応を示すこともできないし、
栓を抜く気にもなれなかった。このときまでいつも私の身近に
いてくれた数人の友人とともに、官邸に戻り、バッハの平均律
クラヴィア曲集第1番のプレリュードとフーガを弾いた。
クラヴィコードのしみじみとした音の響き、10年の苦闘と敗北の
あとに訪れた成功の中で、それは私たちの心に平安を与えて
くれた。」音楽家としてはプレヴィンに依頼されエルガーの
「コケイン」を指揮した様子に、ああこの人は音楽家として
やりたかった人、そしてそれが出来る人だと感じましたが、
オックスフォード時代、進路を決めるに当たり、
30年代、イギリス音楽界の重鎮、サー・ヒュー・アレンに
助言を求めています。「君は近代学科をやっており、たぶん成績も
いいだろう。法律奨学金もとっているし、学生会の会長にもなった。
法曹界に入って、やがて政治家の仲間入りすることはきっと
できるだろう。もう一つの道は、音楽を専門にやることだね。
ピアニストでオルガニストで合唱の指導も指揮もできる。
何か音楽の資格を取れば教師にはなれるがね、
そういう生活は結局面白くもない雑用でいっぱいだってことが
わかると思うよ。反対に政治のほうを選べば、アマチュアとして、
音楽そのものをいつまでも楽しみにできるわけだ。」私はのちに
政治に打って出るつもりで法曹界に入ることにした、と。
あとは音楽家との交流とかレコードの事が満載ですが、
アイヴスの「詩篇90番」とかヴォ―ン・ウィリアムスの
交響曲第5番とか未知の作品への興味をかきたてられました。
イマジンで一緒に演奏している人たちはみな仕事を持ちながら
音楽への想い胸に頑張っています。みなヒースさんにはなれなくても、
ねっこの部分、音楽への熱き情熱は変わるものではありません。

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yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
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