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2018 / 10
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5/7の公演に沢山のご応募を戴き、ありがとうございました。
おかげ様で満員になりましたので、ここで締切にさせて頂きます。


5/7に豊洲本番で使用するピアノはファッツィオリという
イタリア製のピアノです。1981年パオロ・ファッツィオリ氏による
創業のピアノメーカーで、多くの手作業工程によって製作され、
独自の設計と美しい音色で知られます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%84%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%AA
日本では2008年にファツィオリピアノの日本総代理店として
ピアノフォルティ株式会社を設立されました。
https://www.fazioli.co.jp/
「手作りの素晴らしい音色の全く新しいピアノがある。
滋賀県栗東町のホールにしか置いていない」という噂の幻のピアノ
という存在でした。私の好きな「パリ左岸のピアノ工房」という本
にもその名前は取り上げられていて、いつか一度は弾いてみたい
と思っていました。2010年に近所の楽器店がファツィオリの
試弾者を応募しているのを偶然知り、一番先に予約申し込みを
しました。田町駅から殺風景な倉庫街を歩き、その一角のビル
の中にズラリと全部の機種が並んでいました。
TV撮影でブーニンが弾いて戻ってきたばかりという4本ペダルの
最大モデルから一番小さなベビーグランドまで。
さぁどうぞ、と言われても気遅れしてしまいそうでした。
プロのピアニストなら何でも思いつくままに弾けるのでしょうけれど、
私は本番を終えて間もないシューマンの協奏曲しか
弾けませんでした。それでも社長のワイルさんは手探りながらも
オケパートを一緒に弾いて下さって、本当に至福のひと時でした。
欲張って全部の機種を弾かせて頂きましたが、4本ペダルの
最大モデルは本当に特別な深い響きがありました。また一番小さな
ベビーグランドであっても楽器の持つパワーと明るく精緻な音色が
今までとは全く違うものとして印象に残っています。

昨年8月にNHKで放映されたBS1スペシャル
「もうひとつのショパンコンクール~日本人調律師たちの闘い~」
という番組で、ファッツィオリの名前は更に広く知られるように
なったと思います。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/1623453/

2015年に豊洲文化センターが豊洲シビックセンタービル内に移転し、
新しいホールに何とファッツィオリが入ると知った時には、熱い想いで
一杯でした。ピアノのフェラーリと巷で呼ばれる程、高価で近寄る
機会も無かった楽器を身近に弾ける機会が再び巡って来るとは
思いもよりませんでした。幸いにも昨年6月に私はドヴォルザークの
作品を弾く機会を得て、以前の印象が更に実感として迫ってきた
ように思いました。

4/22に豊洲ホールでのリハーサルでも、「今までとは全く違う美しい
響きがするピアノ」と指揮の田崎先生が評したように、他の楽器と
綺麗に溶け合う特別なピアノです。それだけに弾いた感じ、
タッチも響きもペダルも自宅のNYスタインウェイとは全く違う感じ
がして「楽器に慣れる」必要があると実感しました。
ライヴ・イマジンのようにマチネ公演だと、午前中にリハーサルを
行う為に調律の時間が取れません。

昨年五反田文化センターホールでジュノームを弾いた折には、
前日に自宅ピアノでお世話になっている調律師の斎藤勉さんに
来て頂いてホールのピアノ調律と私自身の練習を行いました。
「少しでも沢山弾いて自分のピアノにして下さい」という
齋藤さんの言葉通り、翌日の本番ではピアノと信頼し合える感じ
を持って弾くことが出来ました。
4月22日のリハーサル

今回の本番はゴールデンウィーク最終日ということもあり前日も
全く空きが無く、せめて私自身がファッオリを少しでも多く弾きたい
と思い、今日午前にホールとピアノを借りて弾いてきました。
何とも贅沢な事ですが私にとっては何物にも代えがたい貴重な
機会でした。本番まで残り僅かですが、出来る事は全て行って
臨みたいと思っています。
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yatchan2003

Author:yatchan2003
2003年から活動開始。
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