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2019 / 09
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モーツァルトの顔
ヨーゼフ・ランゲ(1751-1831)作
「クラヴィーアに向かうモーツァルト」(未完)
油彩画  1789年ウィーン  原画  日本初公開

上の絵は、モーツァルトの肖像画としてどこかで見かけたことが
ある方が多いと思います。これはモーツァルトの妻コンスタンツェの
姉アロイジアの夫、ヨーゼフ・ランゲの筆による未完の油絵です。
コンスタンツェが数ある肖像画の中で最も似ていると語ったとされる
ものですが、実物は思ったより小さめです。ただやはり細部の描写、
絵の具ののり方とか伝わるものがありました。この原画が最大の目玉
でしたが、私にとっての目玉はモーツァルトの自筆譜です。
「キラキラ星変奏曲k265」の冒頭部分や「トルコ行進曲k331」の
コーダの部分が展示されていました。もちろん手書きのものですが、
とても細かく丁寧な音符が並んでいました。そして驚いたことに、
書き直しが全く無いことに気が付きました。モーツァルトにとって
音楽は頭の中で完璧に出来上がっていて、それを楽譜という形で
書き表している、既に完成されたものゆえに推敲の余地が無いのでしょう。
天才たる所以を改めて実感させられました。皆、よく知っている曲だけに、
楽譜の前でじーっとしばらく動かずに見入っている人達が大勢いました。
他に未完の「ヴァイオリン、ヴィオラとチェロの為の協奏交響曲K320e 」
もありましたが、これが完成していたらと惜しまれているものです。
また必ず目にする有名なモーツァルト一家のエッチングや遺髪、
(少し細い、赤毛だったけれど埋葬された場所さえ分からないのに
本当にモーツァルトかしら?)、愛用の小物、レオポルト・モーツァルトの
「ヴァイオリン教程」の初版本も。会場では「モーツァルトの素顔」という
短編映像の上映やロビーコンサートも行われていました。
「百聞は一見にしかず」の通り、実際にゆかりの品々を見ることは、
それが本物ゆえに、その人を、その時代を彷彿とさせる力を持っている
ものだと改めて思いました。皆さんも是非どうぞ。
国際モーツァルテウム財団コレクション 『モーツァルトの顔』
第一生命本社1Fギャラリー 11/19(土)~25(金) 入場無料

yatchan2003

Author:yatchan2003
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